女優の麻生久美子さん(37)が出演し、長谷川博己さんが主演する映画「ラブ&ピース」(園子温監督)がこのほど、公開された。麻生さんは、長谷川さん演じるうだつの上がらないサラリーマンの鈴木良一に思いを寄せられる寺島裕子を演じている。麻生さんに役との共通点や生き方について聞いた。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
穏やかな口調で、時折、冗談を交えながら、笑顔でインタビューに応じた麻生さん。その姿や物腰は、まさに「可愛らしい大人の女性」だ。
今回演じた裕子は、眼鏡をかけ、白髪交じりの髪を下ろし、ロックTシャツなどを着た“窓際社員”で、麻生さん自らが「今までで一番地味な役」という役どころ。自身とはまるで共通点がないように見えるが「(裕子も自分も)自分に正直で、ある意味、頑固(がんこ)。そういう感じが似ていると思います」と明かす。
劇中では、長谷川さん演じる鈴木がデパートで一匹のカメに出会ったことをきっかけに、人生が大きく変わっていく様子が描かれる。そんな奇跡的な出会いについて聞くと、「今村昌平監督に出会ったこと」と振り返る。
麻生さんは1998年に今村監督の映画「カンゾー先生」に出演し、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞など数々の賞を受賞した。「今村監督に出会ったことで、私はこの世界にいると思っています。あれは奇跡的な出会いでした」と力を込めた。
また「可愛らしい大人の女性」でいるための心掛けを聞くと「自分では意識をしていないので、難しいですね……」と断りながら、「自分に正直でいることの大切さはあるかもしれない」という。
仕事やプライベートで「周りに合わせすぎない。自分らしさを出すことはとても大切なことだと思います」と話し、自分らしさは「思っていることを素直に言えば、出るもの」と考えている。
中でも「(自分の)マイナスな点を、きちんと認める。それは私らしいかもしれないですね」と挙げ、「認めて、プラスに変えるために明るく努力しています」という。
そして、「会話の中で知らないことがあったら、素直に聞いてみる。年齢的に恥ずかしいこともありますが、そういうこと(知らないこと)をそのままにしないというのは、小さいことですが、大事なことだと思います」と話した。
<プロフィル>
あそう・くみこ。1978年6月17日生まれ。千葉県出身。1995年の映画「BAD GUY BEACH」(あいかわ翔監督)で映画デビュー。98年の「カンゾー先生」(今村昌平監督)で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞をはじめ、数々の映画賞を受賞した。7月19日から連続ドラマ「ナポレオンの村」(TBS系、日曜午後9時)に出演する。
俳優の山田孝之さんが11月5日、丸の内ピカデリー(東京都千代田区)で行われた映画「正体」(藤井道人監督、11月29日公開)の完成披露舞台あいさつに登場した。山田さんは、主演の横浜…
俳優の横浜流星さんが11月5日、丸の内ピカデリー(東京都千代田区)で行われた主演映画「正体」(藤井道人監督、11月29日公開)の完成披露舞台あいさつに登場した。イベントでは、作品…
映画「ゴジラ」のイベント「ゴジラ・フェス」内で上映された「フェス・ゴジラ4 オペレーション ジェットジャガー」「フェス・ゴジラ5 怪獣大決戦」に登場するジェットジャガーのソフトビ…
歌手の氷川きよしさんが8月に開催した活動再開コンサート「KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25thAnniversary Concert Tour ~KIIZNA~」の…
通算31作目となる「ゴジラ」の新作映画が製作されることが11月1日、明らかになった。同日、日本テレビ系で放送された「ゴジラ-1.0」(山崎貴監督)の放送後に発表されたもので、監督…