女優の麻生久美子さん(37)が出演し、長谷川博己さんが主演する映画「ラブ&ピース」(園子温監督)が27日に公開される。麻生さんは、長谷川さん演じるうだつの上がらないサラリーマンの鈴木良一に思いを寄せられる寺島裕子を演じる。同役では「化粧はほぼしていない」という麻生さんに美容や今回の役どころのメークなどについて聞いた。
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昨年末のインタビューで、週1回の水泳と甘酒を飲む習慣を続けていると話した麻生さん。最近の様子を聞くと「甘酒は風邪を引いたときに飲みます。水泳は、やめたわけではないのですが、週1回はなかなか行けていなくて、いまは筋肉トレーニング(筋トレ)をメインに頑張っています」と笑顔を見せる。
実践している筋トレは2種類。一つは一般的なジムで行う筋トレで「パーソナルトレーナーの方についてもらって、全身をちゃんとやっています」といい、もう一つは「溶岩プレートの上でやる筋トレ」だという。「運動はあまり好きではない」というが、「行けるときは週2回行っています」という熱の入れようだ。
きっかけを聞くと、「これを言うとカッコ悪いんですけど……」と照れながら、「腰痛持ちで……。やっぱり腹筋と背筋を鍛えないと、いつまでも治らないというのは分かっていたからやらなきゃなと思って。だんだん筋肉が衰えてくるし」と明かす。また「年齢を重ねるなら、(運動も)ちゃんとやっていった方がいろんな面でいいだろうなと、やっと始めたという感じです」と話した。
また運動を始めたことで、心にもいい影響があったという。「ある程度、好きなものを食べてもいい。食べ過ぎても運動すればいいか」という気持ちになるようになったといい、「ネガティブになるところが、割とポジティブな感じになってきたかも。結構いいです」とほほ笑んだ。
「ラブ&ピース」の役どころは、眼鏡をかけ、白髪交じりの髪を下ろし、ロックTシャツなどを着る地味な女性。脚本、監督を務める園監督から衣装合わせの際に「『色気ゼロで麻生久美子と分からない感じにダサく』と言われた」という。
まゆ毛を太めに描くなどの工夫をし、「(目の下の)クマはあった方がいいなと思って化粧はほぼしていないです。ファンデーションも塗ったかどうか覚えていないぐらい。塗ったとしてもごく薄くか、色つきの下地だけでした」と振り返った。
さぞかし素肌の手入れに気を使ったのだろうと問いかけると「クマもあるし、肌の悩みは人並みにあります」と言いながら、「私の肌のダメな部分は全部出していこうみたいな感じで、そこをカバーするつもりはなかったです。とことん(地味に)やりたいと思って」ときっぱり。
一方“やり過ぎ”てしまうこともあったといい、「まゆ毛をかなりゲジゲジにしていたんですけど、あるときやり過ぎて園監督に怒られました。園監督の正解がよく分からなかったですね」とジョーク交じりに明かした。
次回は映画「ラブ&ピース」について聞く。
<プロフィル>
あそう・くみこ。1978年6月17日生まれ。千葉県出身。1995年の映画「BAD GUY BEACH」(あいかわ翔監督)で映画デビュー。98年の「カンゾー先生」(今村昌平監督)で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞をはじめ、数々の映画賞を受賞した。7月19日から連続ドラマ「ナポレオンの村」(TBS系、日曜午後9時)に出演する。