お笑いコンビ「ピース」の綾部祐二さんが17日、16日に著書「火花」(文芸春秋)で第153回芥川龍之介賞(以下、芥川賞)を受賞した又吉直樹さんに対し、「大先生、芥川賞おめでとうございます」と祝福した。また「これで本格的にアシスタントになる覚悟ができました。これからもよろしくお願い致します」とコメントしている。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
コメントは所属事務所がファクスで発表。落語家の桂文枝さん、後輩のお笑いトリオ「パンサー」の向井慧さん、お笑いトリオ「ジューシーズ」の児玉智洋さんも祝福のコメントを寄せた。文枝さんは「『火花』を読んで感動しました。素晴らしい才能をお持ちだと思います」と称賛。「私も創作落語を250作以上作りましたが、又吉くんは才能にあふれています。今後は創作落語を書いてほしいですね」と期待し、「『火花』は落語にしにくいです」とジョーク交じりにコメントした。
また向井さんは「又吉さんと出会って8年ほど、僕の中で又吉さんは、尊敬する先輩でありながら、友達のような感覚もあり、最近ではお父さんというよりもお母さんのような存在です。あまりに距離が近すぎて忘れそうになりますが、あらためてすごい人だったんだと思い出させていただきました。本当におめでとうございます」とコメント。児玉さんは「おめでとうございます。今夜(16日の夜)はすき焼き作って待ってるね」と喜んだ。
受賞した「火花」は、売れない芸人の徳永が天才肌の先輩芸人・神谷と電撃的に出会い、弟子入りを申し込み、やがて頻繁に会うようになるが……という物語。又吉さん初の純文学小説として3月に刊行され大ヒット。「第28回三島由紀夫賞」にもノミネートされ、最終選考では2対3のわずかな差で受賞を逃していた。同作は芥川賞で、羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」(文学界3月号)と共にダブル受賞した。