注目映画紹介:ポケモン映画「光輪の超魔神 フーパ」 伝説ポケモンのオールスターバトル

劇場版アニメ「ポケモン・ザ・ムービーXY『光輪の超魔神 フーパ』」のワンシーン (C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku(C)Pokemon(C)2015 ピカチュウプロジェクト
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劇場版アニメ「ポケモン・ザ・ムービーXY『光輪の超魔神 フーパ』」のワンシーン (C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku(C)Pokemon(C)2015 ピカチュウプロジェクト

 大ヒットゲームが原作の劇場版アニメとして毎年夏に公開されている「劇場版ポケットモンスター」の第18作「光輪の超魔神フーパ」(湯山邦彦監督)が18日に公開される。2013年に発売されたニンテンドー3DS用タイトル「ポケットモンスターX・Y」に即したシリーズ「ポケモン・ザ・ムービーXY」の第2章に当たる。

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 ポケモンマスターを目指し旅を続けるサトシとピカチュウたちは、何でも取り出すことができるというリングを持つ幻のポケモン「フーパ」と出会う。一方、砂漠の町デセルシティではかつて町を破壊したポケモンが封印されているという「いましめのツボ」に異変が起こり、中から「超フーパ」が出現。ツボに封印された力が意思を持ち誕生した「超フーパ」は、リングから伝説のポケモンたちを呼び寄せて町に危害を加えていく。そしてフーパも町を守るため、対抗して伝説のポケモンを呼び寄せるのだった。

 ゲスト声優として、俳優の藤原竜也さんがフーパとともに育った青年・バルザの声を務めるほか、同時上映される短編「ピカチュウとポケモンおんがくたい」のナレーションをモデルで女優の山本美月さんが担当。第1作から18年連続での参加となる声優の山寺宏一さんは伝説のポケモンを呼び大暴れする超フーパ役、タレントの中川翔子さんもバルザの妹のメアリ役で9年連続の出演となった。

 恒例のポケモンプレゼントは、もちろんフーパ。3DSと「ポケモンX・Y」「ポケモン オメガルビー・アルファサファイア」のいずれかを映画館に持っていけばもらえる。フーパは条件を満たすと強大な力を持つ「ときはなたれしフーパ」に姿を変えることも可能だ。

 昨年発売されたゲーム「オメガルビー・アルファサファイア」で登場したゲンシグラードンや黒いメガレックウザから、ルギア、ディアルガ、ゼクロム、キュレムまで、シリーズの伝説ポケモンが新旧問わず一堂に会し、激しいバトルを繰り広げるシーンがやはり最大の見どころだ。どの伝説ポケモンに思い入れがあるかは人それぞれだとは思うが、こうしたオールスター登場のお祭り的な要素は世代を問わず単純に楽しめるだろう。短編「ピカチュウとポケモンおんがくたい」もその名のとおり音楽をテーマにしており、体を動かしたくなるノリのいいリズムで楽しめる。

 今回はポケモンがメインのストーリーとなっているが、ゲスト声優の藤原さんはさすがの演技で物語を引き締めてくれたし、短編のナレーションを担当した山本さんも好印象。“物語の重要な鍵を握るポケモン”ヒポポタスの泣き声を担当した柔道家の篠原信一さんについては、声優っぷりは問題ないのだが、それよりもむしろどんな表情でアフレコに臨んだのかが気になった。18日から全国東宝系で公開。(立山夏行/毎日新聞デジタル)

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