胆管がんのため9月24日に死去した女優の川島なお美(本名・鎧塚なお美)さん(享年54)の通夜が1日、東京・青山葬儀所で営まれ、喪主を務めた夫でパティシエの鎧塚俊彦さんが報道陣の取材に応じた。鎧塚さんは時折涙で声を詰まらせながら「最高の、できすぎた女房だったと思います」と川島さんへの感謝を語った。
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祭壇は多数の白い花を基調に赤ワインを思わせる深い赤の花で波のようなデザインを施し、川島さんが愛したワインや大きなグラス、愛犬を模した人形などが飾られ、鎧塚さんは「女房だったらどうするか考えた」と説明。遺影は最近撮影された川島さんが自然にほほえんでいる写真を選び、祭壇には川島さんと“同い年”の「女房が宝物にしていたワイン」を飾った。
9月に体調不良で舞台を降板後、病院に行った際には「2~3日が峠」だと医師から聞かされたが、その峠は越えることができた。「2~3日は夫婦で楽しい時間を過ごすことができたが、もう一度峠を越えることはできなかった」と喪主あいさつで明かした鎧塚さん。
川島さんは最期の瞬間、鎧塚さんの手を握り、頭を上げて「ハッと魂を吐くように」ひと息ついて、息を引き取ったという。鎧塚さんは「最後に僕を見つめたんですね。(言いたかった言葉は)『頑張ってよ』とか、力強い言葉だったと思う」と話した。
この日の通夜には、古谷一行さん、山田邦子さん、神田うのさん、秋元康さん、三波豊和さん、石田純一さん、デヴィ夫人ら多数の著名人や関係者ら1500人が参列。会場にはファンに向けた献花台も設置され、雨の中、約800人のファンが詰めかけた。