三浦理恵子：結婚、そして私の家族

　涼しくなってきました。食欲の秋、読書の秋、皆さんいかがお過ごしですか？

ウナギノボリ

10年前の朝ドラ「花子とアン」　当時の吉高由里子インタビュー

　9月28日のスーパームーン、キレイでしたね！　皆さんはご覧になりましたか？

　私にとっては独身最後の日……月を見ながらいろんな思いに浸っておりました。

　9月29日に結婚して、新しい人生の一歩を踏み出すことができました。発表後に皆さんからたくさんのメッセージをいただいて、喜びを実感しております。本当にありがとうございました！

　◇新生活のスタート

　新生活がスタートしてまだ数日ですが、特別なことではなく、今までと変わらない時間の流れに相手がいる。

　自分の好きなものに、相手の好きなものがプラスされる……。とても自然なことでした。

　「相手はどんな方？」とよく質問されますが、優しい人です！

　本物の優しさには、強さや心の余裕がある……。私も穏やかで、強い心を養っていきたい！

　結婚という結びを誓って、神様から人生のテーマをプレゼントしてもらった気分です。生きていくことは、日々勉強なのですね。

　今回は私のこと、お話しさせてください。

　◇私の家族

　私の生まれ育った家庭は、ごくごく普通の4人家族。

　父は母の料理が大好きで、仕事が終わると真っすぐ家に帰って来る人でした。

　母は、和裁の先生で料理上手！　明るくいつも笑顔で歌うことが好きな人。

　姉は身内の私が言うのはナンですが、オシャレでなかなかの美人！　今は大学生の息子のお母さん。

　子供の頃の私は、幼なじみの男の子と遊ぶのが好きで、ヤンチャな感じでした。

　小学生の頃は、いじめ問題に悩まされて自殺しようとしたこともありました。その時の気持ちは今でも覚えています。

　そんな時に助けてくれたのは家族でした。リアルな話、ビルの屋上で泣いている私を探し出して、一緒に泣きながら止めてくれたのは姉でした。母は担任の先生や、いじめに関わった人と、その親を集めて話し合いをして、一緒に解決してくれました。父はいつもと変わらず、「大丈夫だよ」と毎日優しく声をかけてくれました。

　家族って、本当に大変な時に支え合える無償の愛を感じられる場所なんですよね……。何かを相手に求めることもなく、ただ元気で幸せでいてほしい。

　たまには空を眺めながら、大切な人のことを思う時間も気持ちいいですよ。

　◇コミュニケーション

　今の時代は便利だけど、みんながスマートフォンやパソコンを見ていたり、習いごとがあったり、家族と話をする時間が減っているから、誰かの変化に気付きにくいんですね。

　1日に1回でいいから会話して、家族の一番の味方でいてあげてください。

　つらいことや、いじめがあるのは子供だけではありません。家族での会話が励みになって、仕事や生活が頑張れるんです！

　言葉は大事です！

　「言わなくても分かるでしょ？」はエゴだと思います。

　当たり前の「ありがとう」「おはよう」「ごめんなさい」は、忘れずに伝えたい思いです。

　◇我が家の趣味

　よく一緒に過ごす人と、共通の趣味があるといいと言われますね。

　我が家はいたってシンプルですが、おいしいものです。1日頑張ってやるべきことをやって、ディナーを楽しくいただくことが一番の楽しみです。自分で作ったり、たまには一緒に作ったり、外食したり。お酒もおいしくいただくために、体作りも忘れずにします。

　◇これからの目標

　結婚前、彼に言われたことが一つだけあります。「ずっとキレイでいてくださいね」。単純にうれしいと思いましたが、外見のキレイを保つことも努力が必要ですが、心のキレイを目指すのは、一筋縄ではいきません。心穏やかに、教養も養い、部屋もキレイに……（笑い）。そうです！　笑って過ごすということ。気持ちに余裕があると笑いが絶えません。笑っていると、不思議とゆとりが生まれてきます。

　そんな、居心地いい空間を育んでいくことが、これからの目標です。

　◇側にいてくれる仲間

　こんな私と仕事をしてくれる仲間、いつでもグチを聞いてくれる仲間、離れていても心を支え合える仲間、おめでとう！と一緒に喜んでくれる仲間、皆さんの存在が勇気をくれます。

　家族が増えて、大切な仲間が増えました。こうして人の輪が広がって、つながっていけるって幸せなことですね。

　感謝を忘れずに大切にしていきます。