松山ケンイチ:落語家役の苦労明かす 「なかなかできない経験だった」

映画「の・ようなもの のようなもの」(杉山泰一監督)の公式上映舞台あいさつに登場した松山ケンイチさん
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映画「の・ようなもの のようなもの」(杉山泰一監督)の公式上映舞台あいさつに登場した松山ケンイチさん

 俳優の松山ケンイチさんが29日、東京都内で行われた「第28回東京国際映画祭」のパノラマ部門の公式出品作品「の・ようなもの のようなもの」(杉山泰一監督)の公式上映舞台あいさつに登場。作中で落語家役を演じている松山さんは、「(普段の役とは)全然違う。落語だといろんな役を一人ですべてやらなければいけない。年齢も性別も(違う人を)全部やらないといけないので大変だった」と苦労を告白。「役者としても、間やせりふ、役の切り替わり方が(普段の役では)なかなかできない経験だったので、とても勉強になりました」と充実した表情で語った。
 
 また落語について「今回落語を聞かせていただいて、すごく魅力的なものだなと思いました」といい、「人物も人情味があって粋な人たちが多いんですよね。人間としても勉強させていただいている気がする」と魅力を語った。舞台あいさつには松山さん、共演の北川景子さん、伊藤克信さん、杉山監督が出席した。

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 「の・ようなもの のようなもの」は、2011年12月に急逝した森田芳光さんの監督デビュー作「の・ようなもの」(1981年公開)のその後を描いた作品。生真面目な落語家・志ん田が、落語を捨て気楽に生きる兄弟子・志ん魚と出会い、悩みながらも自分らしく生きる楽しさを知っていく姿を描く。主役の志ん田役を松山さん、ヒロインの夕美を北川さんが演じている。2016年1月16日公開。

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