お笑いタレントの渡辺直美さんが初主演を務める映画「五つ星ツーリストTHE MOVIE ~究極の京都旅、ご案内します!!~」(島崎敏樹監督)が7日から順次公開される。読売テレビ・日本テレビ系で1~3月に放送された連続ドラマの映画化で、「最初は不安だったんですけれど、皆さん映画化を待っていてくれたみたいですごくうれしいです」と笑顔を見せながらも、次回作については「今は、ちょっとやりたくないな。次は褒めてもらわなくちゃできない……」と明かす渡辺さんに映画の魅力や女優業への思いを聞いた。
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「五つ星ツーリスト」は、過去に“トラベルマスター”と呼ばれていたが、上司と衝突して左遷された旅行会社社員の高瀬京香(渡辺さん)が、理不尽な要求をクリアしていく姿をコメディータッチで描いた全12話の連続ドラマとして放送されたが、渡辺さんは「10話を撮影中、最後の追い込みのときに映画の台本を渡されて、(ドラマの)反響の実感がないまま、同時進行で映画を撮った」と明かす。
映画は、レギュラーメンバーの渡辺さん、山本裕典さん、寺島進さん、有森也実さん、高月彩良さんらに加え、浅香航大さん、小島藤子さん 栗原類さんらも出演。京都を舞台に、幕末好きな“歴女”を満足させるべく、京香が奮闘する様子を、劇中のドキュメンタリー映画のカメラマンが撮るというドラマとは異なる手法で描いた。渡辺さんは「一発撮りの設定で、カメラがずっと追いかけて撮るので、舞台並みのけいこをした」と明かし、「その場のアドリブが結構入っている。特に寺島さんのシーンはほとんどアドリブなので、そこも注目です」と見どころをアピールする。
さらに、コントなどでの演技経験もあるが、「女優はマジで難しい。せりふ覚えがいいわけじゃないので。コントは意味の似ていることならアドリブでもOKだし、台本を変えても大丈夫。でもドラマは全部展開とせりふが決まっていて、さらにそれを演じる」と苦労を明かし、「自然な演技がすごく恥ずかしかった。恥ずかしさに慣れるのが、すごく難しかった」と振り返る。
そんな撮影の中でも「これだけのメンバーが、『演技がうまくなってきた』『間の取り方がいい』と褒めて伸ばしてくれた。みんなのフォローでやらせてもらった」と渡辺さんは感謝するが、「今度あったら断ると思う。今は、ちょっとやりたくないな」と“女優休業”宣言も。「映画もドラマもすごく楽しかったけれど、次は褒めてもらわなくちゃできない。一日50回くらい天才だと言ってくれないと無理。ちょっと一回女優のお仕事は休みたいですね」と明かす。
それでも、実はもう次のドラマの話が決まっているといい、「役も何も聞いていないので大丈夫かな」と苦笑い。今回演じた京香は自身と真逆の役だったというが、今後やってみたいのは「殺し屋、スナイパーとか。この体型で? みたいな役をやってみたいんです」と女優としても活躍する意欲を見せた。
ドラマも含め、さまざまな京都の名所で撮影を重ねてきた渡辺さん。オススメスポットを聞くと、「縁切り・縁結びの神様として有名な『安井金毘羅宮』。そこで(縁切り、縁結びを)やった後にすてきな人に出会えたんです。(結果は)ダメでしたけれど、御利益を感じた」と明かす。
先輩芸人たちの結婚ラッシュについては「ずっと独身だろうなと思った人たちが結婚してる。結婚したいという気持ちは今が一番強い」と焦りもある様子。「ずっと憧れている方と安井金毘羅宮に行って、一緒に縁切り縁結びの石の穴を通って、その後はいろんな神社やお寺に行って、私と結ばれるようにお参り、呪いをかけます。清水寺にも縁結びで有名な場所があります……」と役柄のトラベルマスターらしく“婚活プラン”も明かしていた。
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