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伊藤英明:映画「テラフォーマーズ」宇宙服で挑む現場「日本映画では類を見ない規模の作品」

映画 マンガ
映画「テラフォーマーズ」の撮影現場の様子 (C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会

 貴家悠さん作、橘賢一さん画の人気マンガを基に、俳優の伊藤英明さんが主演を務め、三池崇史監督がメガホンをとる実写映画「テラフォーマーズ」(2016年4月29日公開)の撮影現場がこのほど公開された。撮影の合間に開かれた会見には伊藤さん、三池監督ほか、武井咲さん、山下智久さん、山田孝之さんら主要キャストが出席。伊藤さんは自身が演じる小町小吉について、「純粋ですごく熱く、子供っぽいところもありますが、実は大きな愛で包んでいるとても真っすぐな男」と説明し、「通常の役だと自分との共通点やリアルな部分をヒントにするが、今回はオオスズメバチになるので全然違っていた」と役作りを振り返った。「(今作のオファーを受け)マジかという感じだった」と笑う三池監督は、作品の性格上CG処理が多いことから「日本人にしか作れないものを作ることで、気持ちも含めたバトルものができるのかなと。今まで見たことのないものが生まれる可能性もあると思った」と意気込みを語った。

 映画はコミックス1巻に掲載されている“バグズ2号編”と呼ばれているエピソードを基に実写化。人口が増えすぎ貧富の差が激しくなったため、移住先として火星を地球化すべく、コケとある“生物”を送り込む「テラフォーミング計画」を開始するが、500年後の西暦2599年、その“生物”が異常進化を遂げてしまい、駆除のため15人の日本人が火星に送り込まれる……というストーリー。「劇団☆新感線」の中島かずきさんが脚本を手がけ、原作のキャラクターを生かしつつ新しい要素やドラマチックさをプラスすることで、生身の人間が演じるにふさわしい物語に仕上がっているという。

 撮影はテラフォーミング計画のために作られた宇宙船・バグズ2号の船内セットで行われ、小吉役の伊藤さんと武藤仁役の山下さんが組み手をしたり、秋田奈々緒役の武井さんと仁との会話シーン、船内のコントロールルームにメインキャストが集結している場面などの撮影が公開された。バグズ2号の船内は、製作期間に1カ月、予算が約1億円という巨大なセットが組まれ、船内の2階部分も使えるほか、コントロールルームなどに設置されたモニター類もすべて稼働するなど、細部にまでこだわって作られている。

 伊藤さんと山下さんが組み手をするシーンでは、三池監督の指示でパンチを繰り出す方向や目線などを修正しながら撮影が進み、2人は三池監督の言葉に真剣に耳を傾けていた。巨大なセットについて、伊藤さんは「素晴らしいセットもでき、そこからも役のヒントも得られたのでありがたかった」と感謝すると、山下さんも「原作ものですが、セットや衣装など三池さんの色が出ていてダイナミックでワイルド」と絶賛した。

 キャストに指示を出したあとは少し離れた所にあるブースから演技をチェックする三池監督は「演じることが好きで、せりふやシーンの中にのめり込んでいくタイプ」と伊藤さんについて語り、「普通だったら整合性をとらないといけないものを、平気な顔でやって成立しちゃう強さがあり、相変わらずカッコいい」と信頼を寄せていた。一方、伊藤さんは「設定が特別なだけに、監督が思っているものと思考を合わせていくことが多かったので、演出というよりは現場で一緒になって作っていく作業が多い気がします」と現場での監督との共同作業を重視している様子だった。

 今作が三池組に初参加となる山下さんは「ご飯を食べていたらたまたま三池さんがいらっしゃったり、哀川翔さんのご自宅でお会いしたりと不思議と偶然お会いすることが多い方」とたびたび顔を合わせる機会があったことを明かし、「いつかお仕事できたらいいなと思っていたので、今回ようやくその夢がかなってワクワクしています」と目を輝かせた。バッタになるという役どころについて山下さんは「変異後の特殊スーツもありますが、逆関節になっていて鏡で見ると違和感しかない」と笑い、「バッタではありますが、ずっと人間の心を持っているのでミュータント的な感じで、普通の役では出せない感情など、人間を超えたいつもと違うものが出せたと思う」と自信をのぞかせた。

 今作について伊藤さんは「火星に行くという設定なのでCGが多く使われていますが、現場で監督にヒントをもらいながら、スタッフとイメージを固めて共通のものにしていくという作業がすごく楽しい」と笑顔を見せ、「虫に変異する役なので衣装も特別ですし、メークも2時間ぐらいかけて現場に入るので、それだけでも体力を使います。さらに現場でもアクションシーンがあるので、自分も含めて皆精いっぱいやっている感じです」と充実感をにじませた。そして、「ハリウッド映画なら300億円くらいかけてやるような日本映画では類を見ない規模の作品なので、日本の予算と時間でどこまでできるのか楽しみ」と手応えを感じているようだった。(遠藤政樹/フリーライター)

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