東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、1月の集計を基に中古市場の今を語ってもらいます。
ウナギノボリ
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年始も携帯ゲーム機のタイトルが人気でした。トップは3DSタイトルの「モンスターハンタークロス」(カプコン)でしたが、Vitaタイトルも好調で、「機動戦士ガンダム EXTREME VS-FORCE」(バンダイナムコエンターテイメント)、「シュタインズ・ゲート ゼロ」(5pb.)、「ヴァルキリードライヴ ビクニ」(マーベラス)などがよく売れました。
中でも「機動戦士ガンダム EXTREME VS-FORCE」は、アップデート後から大幅に売り上げを伸ばしました。手ごろな価格で取引されていたのですが、人気上昇に伴い、価格も戻ってきました。アップデートでここまで変わるのかと正直驚きましたね。
据え置き機はPS4が人気で、だいぶ定着してきたのを感じます。実際、中古の本体も売り切れるほどでした。ソフトは、「スター・ウォーズ バトルフロント」(エレクトロニック・アーツ)が、映画の人気に呼応する形でかなり売れましたね。また、Z指定タイトルの「フォールアウト4」(ベセスダ・ソフトワークス)もすごい売れ行きでした。
2月は注目タイトルが相次いで発売されます。「真・女神転生4 FINAL」(3DS、アトラス)は、前作が大ヒットしただけに期待したいのですが、前作から間隔があいており、告知が足りないのか、単なる強化版だと思っているユーザーもいる模様。実際は続編にあたるので、シリーズのファン必携のタイトルといえるでしょう。
「進撃の巨人」(PS4・PS3・Vita、コーエーテクモゲームス)も期待のタイトル。先行体験したスタッフにも聞いてみましたが、スピード感のある立体機動などかなり出来が良かったようですね。「艦これ改」(Vita、角川ゲームス)、「ロックマンクラシックスコレクション」(3DS、カプコン)なども注目。中でも往年の名作を多数収録した「ロックマンクラシックスコレクション」はオールドゲーマーの心をがっちりつかむのでは。これまでもこうしたコレクション系のタイトルは出荷数が少なく、再販されるケースも少ないため、プレミア化しているタイトルが多いので、今回も同じような動きをしないか注視しています。
1位 モンスターハンタークロス(3DS)
2位 機動戦士ガンダム EXTREME VS-FORCE(Vita)
3位 フォールアウト4(PS4)
4位 スター・ウォーズ バトルフロント(PS4)
5位 ドラゴンクエスト8(3DS)
6位 シュタインズ・ゲート ゼロ(Vita)
7位 メタルギアソリッド5(PS4)
8位 ヴァルキリードライヴ ビクニ(Vita)
9位 シュタインズ・ゲート ゼロ(PS4)
10位 オメガラビリンス(Vita)
小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者
中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。
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