英国のベテラン女優ジュディ・デンチさん主演で世界的に大ヒットした映画「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」(2011年)の続編「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」(ジョン・マッデン監督)が4日から公開される。前作に引き続きマッデン監督がメガホンをとり、デンチさんをはじめ、ビル・ナイさん、マギー・スミスさんらオリジナルメンバーが顔をそろえた。さらに今作では、米俳優リチャード・ギアさんが、謎めいた客として登場。インドならではの結婚式やボリウッドダンスが物語に盛り込まれ、前作よりゴージャスな仕上がりとなった。
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マリーゴールド・ホテルの若きオーナー、ソニー(デブ・パテルさん)は、ホテルの拡大を考え、米国の投資会社に融資を持ち掛ける。そんな彼を、宿泊客から共同マネジャーに転身したミュリエル(スミスさん)は、適切にサポートしていた。一方、生地の買い付けの仕事が本採用となったイブリン(デンチさん)は、新たなチャンスへの期待に胸をふくらませるが、互いに好意を寄せあうダグラス(ナイさん)との関係には及び腰だった。そんな中、ホテルにガイ・チェンバースと名乗る客(ギアさん)が予約なしでやって来て……という展開。
前作で主人公だったイブリンの登場シーンが今回は控えめで、むしろ、ソニーやミュリエルにスポットが当たり、ホテルの事業拡大とソニーの結婚話が物語の中心になっている。また、ハリウッド俳優のギアさんを起用することで、キャストの華やかさがアップ。さらに、ジャイプールをはじめとする街並みにはインドならではの熱い息吹が感じられ、地元のウェディングプランナーを起用し忠実に再現したという、贅(ぜい)を尽くした結婚式も“体験”できる。キャスト全員によるボリウッドダンスも楽しい。見せ場が多い分、こぢんまりとした作りの前作より大味になった感はあるが、インドの魅力を満喫でき、より広い観客層が楽しめる作品になった。
余談ながら、このマリーゴールド・ホテルこそ、高齢者向け住宅の理想形ではないだろうか。医師こそ常駐していないが、いつも誰かがそばにいてくれ、毎朝、点呼まである。近くには遊興地もあり、本人に才能とやる気があれば仕事だってできる。だからこそイブリンたちもここが気に入ったわけで、映画の中の設定とはいえ、ソニーが日本にも同様のホテルを作ってくれないかしらと考えてしまった。4日からTOHOシネマズシャンテ(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/フリーライター)
<プロフィル>
りん・たいこ=教育雑誌、編集プロダクションを経てフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。大好きな映画はいまだに「ビッグ・ウェンズデー」(78年)と「恋におちて」(84年)。
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