リチャード・ギア：新炭酸「レモンジーナ」でも「男はつらいよ…」

　炭酸飲料「オランジーナ」（サントリー食品インターナショナル）ブランドからレモン果実の新炭酸飲料「レモンジーナ」が発売されることになり、米俳優のリチャード・ギアさんが出演する新CM「レモンジーナあらわる」編が放送されることが26日、明らかになった。新CMは、ギアさんが映画「男はつらいよ」の寅さんに扮（ふん）する人気シリーズ「ムッシュはつらいよ」の最新作で、28日から全国で放送される。

ウナギノボリ

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　「男はつらいよ」は、1969年から26年間に48作品が公開された人気映画シリーズで、日本各地を舞台に、故・渥美清さん演じる寅さんがそこで出会ったマドンナとの恋愛模様を繰り広げながら展開する人情劇。山田洋次さんが原作・脚本・監督を手掛けた。同CMシリーズでは、山田監督が寅さんをモデルにした映像化を許可するとともに企画内容や演出への指導も行っている。

　新CMは、慣れ親しんだ土地を離れて放浪の旅に出ることを決意したTORA（ギアさん）が、小さな駅舎で親友の少年GENに「ひとりで生きていくのが男なんだ」と別れを告げる場面からスタート。「男はつらいよ……」とつぶやきながら、哀愁漂う表情でホームを出たTORAだったが、緑のドレス姿の絶世の美女と遭遇。レモンジーナを飲みながら、美女はTORAにちらっと視線を送り、駅舎の方に立ち去ると、TORAはついつい駅舎に引き返してしまうというストーリーが展開する。

　撮影現場では、共演者やスタッフと積極的に言葉を交わし、ジョークで笑わせるなど気さくな一面を見せていたギアさん。この日がスタッフの誕生日だと知ったギアさんは、休憩中に「こんな美しい日に誕生日なんて素晴らしい。本当におめでとう！」とスタッフの肩を優しく抱きしめる場面もあったという。新CMについて山田監督は「作品ごとに、どんどん良くなっているね」と満足げに話していたという。「レモンジーナ」は31日から全国で発売。