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山路和弘:吹き替えの“名手”は「声にコンプレックス」

アニメ 映画
声優、俳優として活躍する山路和弘さん

 英俳優のジェイソン・ステイサムさんの吹き替えなどで知られる声優で俳優の山路和弘さん。山路さんの“名演”を特集した「吹替王国 #5 声優:山路和弘」が23日、CS放送の映画専門チャンネル「ムービープラス」で放送される。渋みのある声で人気だが、「声にコンプレックスがある」と明かす山路さんに話を聞いた。

 ◇声で仕事ができるとは思ってもいなかった

 「吹替王国」は“レジェンド”と呼ばれる声優の名演を取り上げる特集で、これまで藤原啓治さんや大塚明夫さん、玄田哲章さん、小山力也さんが登場してきた。山路さんはステイサムさん以外にも、アル・パチーノさんやクリストフ・ヴァルツさんらの吹き替えのほか、「PSYCHO-PASS サイコパス」の雑賀譲二役などアニメの声優としても活躍中だが、「レジェンド(笑い)。なんで!?とびっくりしました」と驚きつつ、「長くやってきたんですね……」としみじみ語る。

 山路さんの吹き替え声優としてのキャリアは約30年にもおよび、キャリアのスタートは「あるプロデューサーが芝居を見に来てくれていて、誘っていただいた」ことがきっかけだったと振り返る。数々の“名演”で知られているが、「20歳の時に俳優の養成所に入ったのですが、声がいい人が多くて、自分はガシャガシャな声だったので、声で仕事ができるとは思ってもいなかった」と話す。また、「何できれいな声じゃないんだろう?と思っていました。いまだにコンプレックスがありますよ」と意外な悩みも明かす。

 ◇吹き替えは“修行”

 声にコンプレックスがあるという山路さんは、自身が吹き替えを担当してきた役の特徴を「ドロップアウトしたような人だったり、ダラッとした役が多い」と説明。また、「悪役をやるのは楽しいんですよ」と明かし、「舞台でもお客さんが嫌な顔をするのがたまらない。いい人より楽しいです。どこまで嫌がってくれるだろう?となるんですよね」とクセのある役が好みのようだ。

 ステイサムさんの吹き替えは20年近く演じてきているが、自身の演技について「変化はあまりないですね。ステイサムはどんどん重みが出ているけど、『うまいな!』という技を使うタイプではないので、僕が演じる上では変わらないです。いろいろな人を長く演じていると、どんどんうまくなっているな……と感じることもありますが」と話す。

 吹き替えは「修行です」という山路さん。「役者に教えられることが多い。息継ぎが絶妙だな……など勉強させていただいています」と語っていた。

 「吹替王国 #5 声優:山路和弘」は23日午前10時半~午後8時55分に放送。「おとなのけんか」「ハミングバード」「リボルバー」「ミッドナイト・ガイズ」「美女と野獣」が放送される。

 <プロフィル>

 やまじ・かずひろ。1977年、青年座研究所を経て同劇団に入団。2011年に第36回菊田一夫演劇賞を受賞。ジェイソン・ステイサムさんやヒュー・ジャックマンさん、ショーン・ペンさん、ラッセル・クロウさん、ソン・ガンホさんなどの吹き替えを担当。ドラマ「ナオミとカナコ」(フジテレビ系)、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」などにも出演した。

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