コールドケース:WOWOWで日本版制作決定 監督は「SP」の波多野貴文

WOWOWで10月から放送する「連続ドラマWコールドケース~真実の扉~」のロゴ
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WOWOWで10月から放送する「連続ドラマWコールドケース~真実の扉~」のロゴ

 WOWOWが、米人気刑事ドラマ「コールドケース」の日本版を制作することが21日、明らかになった。日本版のタイトルは「コールドケース~真実の扉~」で、10月から「連続ドラマW」枠で放送する。WOWOWがワーナーブラザースからドラマのフォーマット権を獲得し実現した。オリジナル版では米フィラデルフィアが舞台だが、日本版では神奈川が舞台となり、主人公の刑事とその捜査チームが毎話異なる未解決事件を解決していく姿を全10話で描く。

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 「コールドケース」は、2003~10年まで、全7シーズンにわたり米CBSで放送。未解決殺人事件(通称コールドケース)の真相を解明する捜査チームの活躍を描き、全世界で放送や配信された人気刑事ドラマだ。日本版の監督は、映画化もされたドラマ「SP」の波多野貴文さんが務め、脚本は映画「64-ロクヨン-」などの瀬々敬久さんら、音楽はスタジオジブリの劇場版アニメ「思い出のマーニー」の村松崇継さんが担当する。さらに、撮影監督は怪獣映画「シン・ゴジラ」(7月公開)の山田康介さんが務め、全編4K・HDRで制作する。

 波多野監督は「それぞれの時代の登場人物のリアルな感情をライブ感のある演出で切り取っていこうと思っています」といい「戦後、震災、バブル……日本の激動の時代を生きた人々の感情を大切にし、その時代だからこそ起きた悲しき事件を、現代の時間軸を生きる主人公たちを通して描いていきます」とコメントしている。

 瀬々さんは「原案ドラマの『人は忘れられない何かを持っている』というテーマを大切にしたいと思いました」と話し、「原案の各事件を日本の現代史のどこに当てるかに腐心し、戦後の光と闇、高度経済成長期の悲劇、移民問題、震災、格差社会、そういった主題をドラマと結び付けました。日本版ならではのコールドケースを楽しんでいただければと思います」とメッセージを寄せている。

 なお、7月にWOWOWプライムで米オリジナル版「コールドケース 迷宮事件簿」も放送する。

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