注目映画紹介:「劇場版 響け!ユーフォニアム」 名場面の数々がよみがえる

「劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」の一場面 (C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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「劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」の一場面 (C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

 京都アニメーション制作のアニメ「響け!ユーフォニアム」の劇場版「劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」(石原立也監督)が23日、公開される。昨年4~6月に放送されたテレビアニメを振り返る内容で、名場面の数々がよみがえる。

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 「響け!ユーフォニアム」は、武田綾乃さんの小説「響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」(宝島社)が原作のアニメで、昨年4~6月に放送。北宇治高校の吹奏楽部を舞台に、新たに赴任した顧問の厳しい指導の下、ユーフォニアム担当の黄前(おうまえ)久美子ら吹奏楽部員が成長する姿が描かれた。続編が制作されることも発表されている。

 テレビアニメのストーリーを振り返る劇場版では、久美子と同級生でトランペット担当の高坂麗奈の関係に焦点が当てられている。高校生の大学受験への不安や恋などの要素は少し控えめになり、ぎくしゃくしていた久美子と麗奈の距離が少しずつ縮まっていく様子が丁寧に描かれている。

 祭りの日に大吉山で麗奈が「私、特別になりたいの」と久美子に語りかける名場面は、大画面で見ると、白いワンピース姿が麗奈がさらに神々しく見えた。久美子が橋の上で「うまくなりたい!」と悔し泣きするシーン、サンフェスで「ライディーン」を堂々と演奏する場面なども感動的で、テレビアニメが名場面だらけだったことを再認識させられた。

 テレビアニメは全13話あり、今作は劇場版として2時間弱できれいにまとまっているか気になっていたが、駆け足でストーリーが展開されているという印象はあまりなかった。また、テレビアニメを見たことがない人でも、楽しめるだろう。続編の制作が発表されていることから、続きが気になるところで、劇場版を見て、原作を読みながら、続編を待ちたい。

 テレビアニメと同じく、黒沢ともよさんが久美子、安済知佳さんが麗奈の声を担当するほか、朝井彩加さん、豊田萌絵さん、寿美菜子さん、早見沙織さん、櫻井孝宏さんらが声優を務める。23日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(小西鉄兵/MANTAN)

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