女優の葵わかなさんが22日、沖縄県で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭」で行われた初主演映画「ホラーの天使」(長江俊和監督)の舞台あいさつに登場した。出演者がカメラを持つこともあるフェイクドキュメンタリー形式で撮影されたホラー映画で、葵さんは「一人でカメラを持って逃げるシーンが一番怖かった。スタッフさんが遠くにいるんですよ!」と初主演映画で自らカメラを回したことを明かし、「(長江監督が)『もうちょっと全体を撮ってから、曲がってください』とか、怖すぎてできないんですよ……」と苦労を明かした。
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映画は、現在はスタジオとして使用されている廃校が舞台。撮影の待ち時間を過ごす2人の若手女優、合宿生活を送る3人のアイドルユニット、ネタ合わせを続けるコンビ芸人が、スタジオにまつわる「アザミの呪い」と呼ばれる怪奇現象を次々と体験する……というストーリー。葵さんは若手女優の一人を演じた。舞台あいさつには、アイドルユニットのメンバーを演じた「NMB48」の矢倉楓子さん、コンビ芸人の一人を演じたお笑いコンビ「ライセンス」の藤原一裕さん、長江監督が登場した。
完成した映画について、長江監督は「フェイクドキュメンタリーは今までに何本か撮っていますが、一番怖い映画を作ろうと思った」とアピール。初のホラー映画で葵さんは「叫ぶシーンは長くて結構大変だったんですけれど、新鮮な体験ができた」と笑顔で語った。演技でも「人間的な怖さを出せればと思った」とこだわりを明かし、矢倉さんも「普段は、感情むき出しの部分は見せないので、私のヒステリックな部分はなかなか見られない」と今作ならではの自身の演技の見どころを語った。一方、葵さんと同じく、出演者がカメラを回すシーンを体験した藤原さんは「38歳のおっさんが口が裂けても言えなかったけれど、死ぬほど怖かったです……」と告白し、会場の笑いを誘っていた。
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