ライセンス・藤原一裕:作家デビューも又吉に恨み節 「あいつ何してくれとんねん」

デビュー小説「遺産ゲーム」の発売記念サイン会を開催したお笑いコンビ「ライセンス」の藤原一裕さん
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デビュー小説「遺産ゲーム」の発売記念サイン会を開催したお笑いコンビ「ライセンス」の藤原一裕さん

 お笑いコンビ「ライセンス」の藤原一裕さんが17日、東京都内でデビュー小説「遺産ゲーム」(KADOKAWA)の発売記念サイン会を開催した。イベント前の会見では、小説「火花」で芥川賞を受賞したお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんを引き合いに出されると、「後輩の“先生”なんですけど、先生のような純文学を書いたわけではないので、たいそうな賞とかはもらえないと思う」と謙遜しつつ、「2014年から作品を書いていたが、書いている最中に(又吉さんが)賞を受賞したので『あいつ何してくれとんねん』と思った」と恨み節を口にした。

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 出版社に企画を持ち込み、発売に至るまで自ら動いたという藤原さんは「一番最初に思い付ついたのは作ったコント。設定が埋もれていたのが90本以上あったので。お客さんに一回見せたくらいだと、消化できてないから、何か形にできればというところがスタート」と作品を執筆した経緯を説明した。

 所属する吉本興業とギャラの取り分を聞かれると、藤原さんは「しっかりとお抜きになられます。会社として全く動いてないけど、お抜きになられる」と自虐気味に話し、印税の使い道については「堅実で申し訳ないんですけど……住宅ローンの返済。けっこう残っている」と語り、笑いを誘った。

 また、賞レースについて聞かれると、「何かしらの賞はもらいたい。文学に関係なく」と意気込み、次回作についても「(本の帯に)シリーズ始動って入れられてるので、考えてます」と、すでに構想を練っていることを明かしていた。

 「遺産ゲーム」は、チンピラコンビの原&英次を中心とした7編の連作短編集。カバーイラストはマンガ家のヨネダコウさんが描き下ろしている。四六判、176ページ、価格は1350円(税抜き)で発売中。

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