女優の小泉今日子さんが24日、東京都内でエッセー集「黄色いマンション 黒い猫」(スイッチ・パブリッシング)の発売記念トークイベントを行った。同書でも触れている亡き父について「本当にウマが合った」と振り返り、「うちは中学生で家庭が崩壊して、一家離散になって。父と2人暮らしをした時間が楽しかった」と当時を懐かしんだ。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
イベントには、コピーライターの糸井重里さんも出演。自身の娘が14、5歳のときに親子関係の悩みを小泉さんに相談したことをステージ上で明かし、「小泉さんがお父さんといたときの楽しさを本当に明るく語ってくれて、あの日ものすごく楽になった」と語ると、小泉さんは「よかった~」とにっこり。
一方で、父が入院した際、「毎日、仕事が終わって自分で車を運転して(病院まで)行っていた。結局死んじゃうんですけど、苦しい顔とかいっぱい見ちゃったから、(死後)1年くらいは、同じ道を通ると、砂をかむようなジャリッとした気持ちになった」とつらい思い出も語った。
「黄色いマンション 黒い猫」は、雑誌「SWITCH」で連載されていた自伝的エッセー「原宿百景」をまとめたもの。かつて住んでいた原宿の街を歩いて、変わり続ける街並みに自身の半生を重ねながら、幼い日々の記憶、デビューのきっかけ、秘密の恋、父と姉の死などをつづっている。
トークイベントの模様は、クリス智子さんをナビゲーターに、FMラジオ局「J-WAVE」の特別番組「YELLOW APARTMENT,A BLACK CAT~小泉今日子、原宿ストーリー」として29日午後6時~7時55分に放送される。