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11月3日(日)放送分
タレントの黒柳徹子さんが、30日から放送されるドラマ「トットてれび」(NHK総合)の試写会に出席。自身のエッセーを原作に、NHK専属テレビ女優第1号となり、テレビと共に歩んだ半生を描いたドラマを見て、「死ぬのは怖くない」と人生哲学を語った。黒柳さんの思いとは……。
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「トットてれび」は、黒柳さんのエッセー「トットひとり」「トットチャンネル」が原作。ドラマは、テレビ放送が始まった昭和28(1953)年、NHK専属テレビ女優第1号となって以来、テレビとともに歩み続けてきた黒柳さんと、森繁久彌さん、渥美清さん、向田邦子さんらテレビ界を築いた人々との交流などを描く。黒柳さんを満島ひかりさん、渥美さんを中村獅童さん、向田邦子さんをミムラさん、森繁久彌さんを吉田鋼太郎さんが演じる。ほかに、濱田岳さんや安田成美さん、大森南朋さん、武田鉄矢さん、吉田栄作さん、岸本加世子さんら豪華キャストが出演。小泉今日子さんがドラマの語りを務めるパンダを担当、黒柳さん自身も未来から現れた「百歳の徹子さん」として登場する。
ドラマに登場する昭和の大スターたちを見て、黒柳さんは「渥美さんや森繁さん、向田さんとかが出てくるんですが、そういうかたを見たときにふと、そんな(懐かしいと感じる)瞬間が。満島さんは私に似ているなとすごく思いました。他の方でいうと、向田さんはやっぱり似てました。(当時)仲がよかったんですけど、頭をかき上げる(仕草)とことかが似ていましたね」と語った。
第1話で、ラジオやテレビ番組のエキストラとして出演する徹子が、個性が強く、目立ちすぎてしかられてしまう姿が描かれる。黒柳さんは「NHKがずっと使ってくれたよなって思いましたね。あそこで徹底的にダメと言われたら現在の私はいないわけで。何と言われながらも使ってくださったことがあって(今がある)」と感謝しながら、「(現場に)行くと、『あ、来ちゃったの?』と言われて。私は1時間(時給)56円だったんですが、その伝票をつけてくれるんですよ。『帰っていいよ、伝票はつけておくから』って、ディレクターの人たちは言ってくれて。みんな優しい人だなって」というエピソードも披露した。
親交が深かった渥美さんや森繁さん、向田さんが「今生きていたら、何て言われるか」という質問に黒柳さんは、「『こんなばかなことやってないで、遊びに行こう』っていうと思う」と笑顔で、「森繁さんはいい人だった。渥美さんは(『男はつらいよ』の)寅さんのような人で、詩人でもあった。向田さんは毎日ご飯作ってくれた。向田さんがまだそんなに忙しくないときだったけど、ちょうどいいところに(向田さんの)おうちがあって、ドラマが多かったので、毎日休みが入ったら、そこでご飯食べて、『また後で来るわね』って。あの時はすごくラッキーで、素晴らしくすてきで知的な女性と知り合えてよかった。亡くなったときは悲しかったですね」としみじみと振り返った。
さらに、「あんな素晴らしい仕事をしたり、いい性格の人もみんな死ぬんだと思ったとき、死ぬということはあまり怖いことではないかもしれないと思った。みんなどうせ通っていくところで、私もそこを通っていくんだから、別に怖くないんだと」と明かし、「ぜひ、このドラマをご覧になって、死ぬのは怖くないと思ってもらえるように作っていただければ」と話した。
「トットてれび」はNHK総合で30日から毎週土曜午後8時15分に放送。全7回。
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