尾木ママ:フジテレビ・阿部知代らと「LGBT」テーマにトーク 教育現場の現状明かす

「東京レインボープライド2016」のオープニングレセプションに出席した“尾木ママ”こと尾木直樹さん
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「東京レインボープライド2016」のオープニングレセプションに出席した“尾木ママ”こと尾木直樹さん

 教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹さんが30日、東京都内で行われた「東京レインボープライド2016」のオープニングレセプションに出席し、フジテレビ報道局シニアコメンテーターの阿部知代さんらと「LGBT(性的少数者)」に関するトークセッションを行った。尾木さんは性的少数者への理解が「2、3年前から急速に広がっている」としながらも、「不登校児の中にはLGBTの子も含まれている。思春期の揺れ動く性っていうのは、自分が何者なのかって考える、この年頃ならではの特性でもある。まだまだこれからですね」と真剣な顔つきで語った。

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 また、尾木さんは「去年の4月、文科省からお手洗いや髪型に関して強制しないよう指示があって、今年の4月からは教員の研修も進んでいる。来年の4月からは高校の教科書にもLGBTについて記載される」と教育現場の現状を説明。自身についても「私もありのままに生きてきたら63歳でママになっちゃって。ママと聞いて思い浮かべる芸能人の7位らしくて、松田聖子さんと同位です」と話して笑わせていた。

 「東京レインボープライド」は、同性愛者(レズ、ゲイ)や両性愛者(バイセクシャル)、性同一性障害を含む性別越境者(トランスジェンダー)といったLGBT=セクシュアル・マイノリティー(性的少数者)が、差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく、前向きに生きていくことができる社会の実現を目指すイベントで、2013年から開催されている。今年は29日から5月8日までを「レインボーウイーク」として、全国各地でさまざまなイベントが開催される。

 この日は女優の東ちづるさんも出席。イベントの開会の音頭をとると「残念ながら熊本の震災でも避難所であらゆるマイノリティーの人たちが生きづらさを感じています、マイノリティーとは数が少ない、シンプルにそれなんですね。少ない方に所属すると不自由だったり、不便だったり、生きづらく感じるっておかしなことで、おかしいことはおかしいと言い続けなくてはいけない。セクシャル・マイノリティーの人たちはもちろん、それ以外のマイノリティーの人たちもプライドを持って、“まぜこぜの世界”で生きていこうっていう社会になれば」と訴えていた。

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