タレントの神田うのさんが、最新本「女も殿であれ!~UNO式サクセスルール~」(講談社)を出版した。モデル業を経てタレントに転身。現在はデザイナーとしても活躍するなど、ワーキングウーマンとして精力的な日々を送る神田さんに、仕事の転機ややりがいについて聞いた。
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最新本は、2013年11月から1年間、女性誌「25ans(ヴァンサンカン)」(ハースト婦人画報社)で連載していたコラム「神田うのの平成サクセス」を書籍化。神田さんが仕事で心がけていることや、妻、母として大切にしていることなど、自身の“サクセスルール”を明かしている。
神田さんは、14歳でモデルとしてデビュー。19歳で芸能界に進出して以降、第一線で活躍している。だが、タレント業を始めたきっかけは「なりゆきだった」と語り、「(フジテレビ系の深夜番組)『オールナイトフジ・リターンズ』の司会に抜てきしていただいて。あれよあれよという間に、他のレギュラーがどんどん決まって。今年41歳なので、気づけば芸歴は20年ちょっと(笑い)。実は、最初のうちはモデル業に戻りたくて、社長に『芸能活動をやめたい』と訴えていたんです」と意外なエピソードを明かす。
葛藤しながらも、しばらく芸能活動を続けていた神田さんだが、20代前半で「やっぱりやめる!」とニューヨーク行きを決意。それを友人で歌手の美川憲一さんに伝えたところ、「ニューヨークに住むなんて30歳になってもできるんだから、今しかできない仕事をしなさい」と説得された。その直後、「たかの友梨ビューティクリニック」の広告モデルに起用され、「それまで水着姿だって見せたことがなかった」という神田さんが、セミヌードを披露し、雑誌にも取り上げられるなど話題を呼んだ。
その後、20代半ばでグンゼのストッキングのCMに出演したことをきっかけに、商品をプロデュースすることに。「仕事って楽しいなって思えたのは、そこからですね。もともとファッションが大好きだったし、自分の感性を生かした仕事で、それをいいと思って買ってくれるお客さんがいて……。大きなやりがいを感じました」と転機を迎えた。
以降、ランジェリーやジュエリー、バッグなどのデザインを手がけ、自身がチーフデザイナーを務めるウエディングドレスブランド「シェーナ・ドゥーノ」は、今年で15周年を迎える。「ウエディングドレスは、人に夢を与えることができる。私が何よりもうれしいのは『このドレスに巡り合えて本当にうれしい』と言っていただけること。ときには、新婦のお母様からもお礼状をいただいたり。そういうご褒美が、私の活力になって、もっと皆さんに夢を届けたいって思えるんです」とやりがいを口にする。
その上で、「芸能活動もデザイナー業も、私に関わった人たちが幸せになってほしいと思う気持ちが根底にあります」と語る神田さん。「うれしかったり、楽しかったり、わくわくしたり……みんながプラスの気持ちになれるように。それは友人や家族に対しても同じですが、相手に何ができるか、ということを常に考えています。私といることで幸せを感じてもらえることが、私が存在する意味だと思っています」と続ける。
しかし、実際そう思えるようになったのは、30歳を過ぎてから。「30歳の誕生日に、父から『これまでいろんな人に愛してもらったよね。これからは人に愛を与えられる人になりなさい』というような内容の手紙をもらったんです。それまでの私は、愛を与えてもらうばかりでした。これから先は、散々いただいてきた愛を返していきたいと思いますし、その結果、さらに大きな愛が循環していくような気がしています」と父からの教えが仕事にも生きている。
次回は、そんな神田さんが今、一番に愛を注ぐ子供との日常や子育てについて話を聞く。
<プロフィル>
かんだ・うの。1975年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビューし、19歳で芸能界に進出。現在は情報番組「ノンストップ!」(フジテレビ系)に木曜レギュラーとして出演するほか、ウエディングドレスのブランド「シェーナ・ドゥーノ」などのデザイナーとしても活躍している。
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