ココリコ田中直樹:動物好きの“きわめびと”に 犬嫌い克服に挑戦

動物について熱弁する「ココリコ」の田中直樹さん
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動物について熱弁する「ココリコ」の田中直樹さん

 お笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さんが、バラエティー番組「助けて!きわめびと」(NHK総合)で、犬嫌いで日常生活にも支障を来すという女性の悩み克服に挑戦する「ココリコ田中の“犬嫌い克服 大作戦”」が11、18の両日午前9時半から放送される。動物好きが高じて動物関連本を出版した田中さんは「犬のことを知らないから恐怖心が湧く。知れば扉が開いて、怖くなくなっていくのが面白かった」と語る。田中さんに犬嫌い克服の挑戦と動物への思いを聞いた。

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 番組は、視聴者の悩みに対し、一つの道を究めた「きわめびと」が解決に向けた視点や発想を伝授するというもの。田中さんは、自他共に認める動物好きで、生物学者の長沼毅・広島大准教授との共著で、「ココリコ田中×長沼毅presents 図解 生き物が見ている世界」という動物本を出版した動物の「きわめびと」として出演。犬が苦手で、すれ違うこともできないために、通勤途中でも犬を見ると遠回りするほどの極度の犬嫌いの女性の悩みに、これまでの仕事で知り合った専門家のネットワークをフル活用し、「怖さ」に慣れるための精神的なトレーナーや、より詳しく犬のことを知る専門家、犬の言葉が分かる魔術師らの助けを借りて取り組んだ。

 田中さんは、「犬嫌いの人と会い、何で理解できないの?と戸惑った。今回(の相談者を)どうやって克服させるか、生き物好きの情熱はあるけれど知識はない。専門家との間に入って、生き物の素晴らしさを伝えようと思った」と語る。悩みに取り組む中で、犬が飼い主との距離をどう取っているか、リード(引き綱)の長さで分かる「セキュリティーディスタンス」によって、犬の性格を見極められることや、“犬の言葉”を聞いて犬を理解するなど、犬についてさまざまな専門家から学んだ。田中さんは「いろいろな側面からアプローチ、犬の知識を増やしていくと、『犬イコールかむ』という恐怖で固まっていた見方が変わっていくのが面白かった」といい、「人間でも知らない人は怖い。知れば扉が開いていって、怖くなくなりますよね」と解決への糸口を語った。

 また、動物好きについて「子供たちから『ワニって風邪を引くの?』とか『オウムやインコは何で言葉を覚えるの?』って質問されて、調べるきっかけをもらったりする。水族館、動物園、博物館の飼育員や研究員の方、現場の人の話を聞くのが大好きで、図鑑やテレビではないことが分かるんです」と語る。「小さくなる生き物がいるのを知ってます? 『アベコベガエル』ってオタマジャクシのときは25センチぐらいあるのが、カエルになると6センチぐらいになる。海外では『パラドックスフロッグ』って呼ばれているんです。そんなことを子供たちと話せたらいいですよね」と目を輝かせる。

 NHK大阪放送局の筒井宏治チーフプロデューサーは「犬嫌いは、さまざまな原因があるので、田中さん一人の一つの方向性だけでは解決は難しい。指南役、サポーター役として、悩みに親身に寄り添ってくれる“きわめびと”としてお願いした」と語った。

 田中さんが犬嫌い克服に挑戦する「助けて!きわめびと~犬嫌い克服大作戦!」は11日は前編、18日は後編をいずれも午前9時半に放送予定。司会は、三宅裕司さんと、松嶋尚美さん。

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