東海エリア発の男性10人組ユニット「BOYS AND MEN」(ボイメン)の小林豊さんが、女優の武田梨奈さん主演で公開中の映画「海すずめ」(大森研一監督)に出演している。自転車で本を届ける仕事に就いている元ロードレーサーを演じながらも、「本来の自分とは結構違う。運動をすることが嫌いなので、自転車に乗るのも大変だなと思っちゃう人間なんですよ」と驚きの告白をする小林さんに、今作の魅力、自身の活動について聞いた。
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映画は、2015年3~11月に愛媛県宇和島市で、伊達秀宗の入部400年を迎えて行われた「宇和島伊達400年祭」を題材に取り入れた大森監督のオリジナル作品。小説家としてデビューしたが2冊目を書くことができず、現在は地元に戻り、自転車で本を届ける同市立図書館の「自転車課」に所属する赤松雀(武田さん)が、祭の目玉となる復刻衣装を作るために必要な「刺しゅう図録」を探し出すために奮闘する……という物語。小林さんが演じるのは雀の同僚の岡崎賢一だ。
男らしいというか、そういう部分は、本来の自分とは結構違う役だなと思う。自分の中では新しい一面を見てもらえるんじゃないかなと思っています。
自転車課に入るということが、もう僕だと考えられない。運動することが嫌いなので、自転車に乗るのも大変だなと思っちゃう人間なんですよ。でも、自転車で本を届けるというお仕事はかっこいいなと思う。その部分が僕とは違うのかなと思いました。照れ屋な部分は僕も一緒かなと思います。
方言はすごく苦労しました。もともと台本もちょっと言葉が違ったりするんですよ。読んでみるけれど、イントネーションは違うんだろうなと、現地の方に読んでもらった音を送ってもらった。でもそのまま聞いて覚えるだけじゃ自分の感情が伝わらないなと思ったので、聞いては、自分の言葉に変換して、それをまた(現地の言葉に)近づけてという作業を何度もやりました。
もともと、僕は関西出身ですが、今の活動拠点は名古屋で、いろんな地域にいる分、どこの方言か分からなくて、今、合っているのかなと(心配に)なる。でも、関西弁とちょっと似ている部分があるみたいで、上手と言われました。
自分でも自転車は、どうだろうなと思いました。でも、僕以上にスタッフに心配されました。「小林君って自転車乗れないんだよね、大丈夫?」って(笑い)。自転車に乗れないのに、キャスティングされる俺ってどうなっとるんだ! と思いました。ロードバイクは、ほぼ初めてだったので、宇和島の街を走れたのは幸せでした。またぐ部分が高いんですよ。足が上がらないので、またぐときにこけそうになる。そこさえクリアすれば(大丈夫)!
本当にすごく真面目でストイックな子だなと思いましたね。昔、イベントで会ったことがあって、それから3、4年ぶり。一緒にお芝居させてもらっても、ズドンと真っすぐな心が伝わってきて、一緒にお芝居をやっていて楽しかった。
全然違うんですよね。グループの活動だと歌ったり踊ったり、ライブが多いので、ファンの皆さんと触れ合える。一緒に過ごせるのが大好き。役者は自分と全然違う人を演じられる。自分じゃ考えつかないことを考えるきっかけになるので楽しいですね。
(今回は)結構クールで頼りになる感じの役。普段の僕は、どっちかというとわがままボーイですね。難しかったのは、頼れる感じの男の子(の役)だったんですけれど、宇和島に住んでいるナチュラルさも出すのが難しかったですね。
(俳優業では)結構、狂気的な役をやってみたいですね。「この役怖かった」と印象が付くくらいの役をやってみたいと思います。ボイメンとしては、今年だと、紅白のステージも狙っています。あと、名古屋といえばナゴヤドームなので、ボイメンとしてナゴヤドームでライブをしたい。その際には、ワイヤーで飛んで、楽しくライブをやりたいと思っています!
実際に僕たちキャストが、宇和島に行って撮影してきました。宇和島のいいところも“たっぷりん!”詰まっています。本を題材に、どんな展開が巻き起こっていくのか、すごく愛情があふれる作品になっているので、ぜひ見てください!
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