注目SPドラマ紹介:「ふつうが一番」石井ふく子プロデュース、初共演の東山・松が描く“昭和のホームドラマ”

SPドラマ「ふつうが一番」に出演する松たか子さん(右)と小林星蘭さん=TBS提供
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SPドラマ「ふつうが一番」に出演する松たか子さん(右)と小林星蘭さん=TBS提供

 「たそがれ清兵衛」「武士の一分」など時代小説の傑作の数々を生んだ直木賞作家、藤沢周平とその家族とのふれあいを描いたスペシャルドラマ「ふつうが一番-作家・藤沢周平 父の一言-」(TBS系)が4日午後9時から放送される。「渡る世間は鬼ばかり(渡鬼)」など日本のホームドラマの名作を手がける石井ふく子さんがプロデュース、初共演となる東山紀之さんと松たか子さんが藤沢周平とその妻・和子を演じる。

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 ドラマは、藤沢周平の実娘でエッセイストの遠藤展子さんが原作。小菅留治(藤沢周平=東山さん)は、妻に先立たれ、一人娘の展子(稲垣来泉ちゃん)と病弱な母・たきゑ(草笛光子さん)と3人暮らしを続けていた。ある日、幼稚園に通う展子が母がいないことを寂しがっていたことから、留治は付き合いのあった高澤和子(松さん)との再婚を決意。実直で家族を愛する留治に引かれていた和子は、父・庄太郎(前田吟さん)の猛反対を振り切って結婚する。小菅家の財布を握るたきゑから渡される生活費は1日500円だったが、和子はなんとかやり繰りして、穏やかに暮らしていた。小学生になり反抗期を迎えた展子(小林星蘭さん)が、和子にしかられると、反抗的な態度で口答えをしてしまう。そんな展子に対して和子は……というストーリー。

 市川染五郎さん主演で藤沢原作の映画「蝉しぐれ」の監督も務めた黒土三男さんの脚本、「渡鬼」などのヒットドラマを手がけてきた清弘誠さんの演出で、藤沢が「加工食品新聞」の記者だった昭和38(1963)年頃から、直木賞を受賞する昭和48(1973)年頃までの日々を娘・展子の目線でとらえたヒューマンタッチなドラマだ。

 角野卓造さんや佐藤B作さん、篠田三郎さん、前田吟さん、熊谷真実さんらの名優が脇を固め、「おしん」の小林綾子さんがナレーションという豪華な顔ぶれ。現役最高齢(89歳)プロデューサーの石井さんが贈る家族愛にあふれる“昭和のホームドラマ”を味わいたい。

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