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2月4日(水)放送分
怪獣映画「ゴジラ」の12年ぶりの日本版新作「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督・脚本、樋口真嗣監督・特技監督)が29日に公開された。人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野さんが脚本と総監督、「進撃の巨人」の樋口さんが監督と特技監督を担当したことで話題を呼んでいる。シリーズ初のフルCGで生まれ変わった新たなゴジラの体長は118.5メートルで、これまで最大とされたハリウッド版「GODZILLA」(2014年、ギャレス・エドワーズ監督)の108メートルを10メートル上回るサイズも話題だ。体の大きさだけでなく、日本政府対ゴジラの息の詰まるような攻防戦、社会問題もはらんだゴジラの存在など、これまでの日本映画のスケールをはるかに超えた壮大でかつ緻密な作品に仕上がっている。
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東京湾アクアトンネルが轟音(ごうおん)と大量の浸水により崩落する事故が発生。首相官邸では閣僚が招集され、緊急会議が開かれた。地震や海底火山の噴火ではないかという意見が占める中、内閣官房副長官の矢口蘭堂(長谷川博己さん)だけは海中にすむ巨大生物の可能性を指摘。首相補佐官の赤坂秀樹(竹野内豊さん)をはじめ、周囲は矢口の意見を一笑に付すが、直後、海上に巨大生物の姿があらわになった。
慌てる政府関係者が情報収集に追われる中、巨大生物は鎌倉に上陸。次々に街を破壊しながら進行していく。政府は緊急対策本部を設置し、自衛隊に防衛出動命令を発動する。さらに米国国務省からは、女性のエージェントのカヨコ・アン・パタースン(石原さとみさん)が派遣される。未曽有の脅威に対して、世界からも注目が集まる中、川崎市街で“ゴジラ”と名付けられた巨大生物と自衛隊の決戦の火ぶたが切られる。果たして、人智を超える生物ゴジラに対して、人間たちになすすべはあるのか……というストーリー。
庵野総監督が徹底的にリサーチして書き下ろしたという脚本のテーマは「現代日本にゴジラが現れた時、日本人はどう立ち向かうのか?」だったという。そのため日本政府の対応など、いわゆる“お役所仕事”的な部分はリアリティーがありすぎて、背筋がうすら寒くなる。ゴジラに立ち向かうキャストは長谷川さん、竹野内さん、石原さんらの主要な人物も含めて総計328人に及び、「こんなところにこの人が?」と何度か驚かされた。庵野総監督、樋口監督に加え、「進撃の巨人」などで特撮監督を務めた尾上克郎さんが准監督・特技統括を担当し、日本映画では異例の3人監督、4班体制、総勢1000人以上のスタッフで大規模撮影を行った。ハリウッドほどの製作費をかけずに人海戦術で大作を生み出すところに日本人らしさが出ていて好感が持てる。
とにもかくにも、最初に出てきたゴジラの予想をはるかに上回る形態にあっけにとられているうちに、政府との攻防戦に巻き込まれたような気持ちにさせられた。せりふの量、内容の情報量も膨大で、いろいろと考えさせられ、後半は頭が疲れてくるほどだ。一度見ただけでは全貌を理解するのは難しい。少なくとも5回は見ないと今作について語れない、というのが実感だ。ただ一ついえるのは「シン・ゴジラ」によって、日本のゴジラ映画が新たな1ページを開いたことは間違いない。29日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開。(細田尚子/MANTAN)
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