東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されている日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)90」が14日に最終日を迎え、1日の来場者としては過去最多タイの約21万人が来場して閉幕した。3日間の来場者数は約53万人で、昨夏の55万人を2万人下回った。
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コミケは、1975年に始まったマンガや小説・ゲーム・音楽などの同人誌の即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されている。コミケ90の最終日は、創作の同人誌、自作のゲームソフト、評論など約1万3000のサークルが参加。今年から2日間開催となり、前日まで企業ブースのあった西館1・2ホールも一般サークルのブースで埋め尽くされた。
元々「3日間で最も人気がある日」と言われるだけに、開始から一般ブースは通勤ラッシュ以上の混雑で、歩き回るのも苦労する中、来場者はブースの地図を片手に人ごみを必死でかき分けながら、お目当ての同人誌を買い求めていた。午後からは疲れ果てた来場者が床に座る姿が多くなり、居眠りする姿もあった。
コスプレエリアは、人気アニメ「ラブライブ!」シリーズなどのコスプレーヤーでにぎわい、撮影を希望する人たちが長い列を作るなど注目を集めていた。
今年は昨冬のコミケ89に続き警察からの警備強化要請を受ける形で手荷物検査が実施される中、初日の12日は昨年夏のコミケ88より3万人少ない約15万人、2日目の13日は1万人多い17万人が来場。初日の来場者減について、一部関係者はコミケ前日の11日が今年からの祝日「山の日」だったことも影響があったとしており、12日を休むだけで木~日曜の4連休になることから、近年コミケに増えていたライト層が旅行など別の行楽を選んだ可能性もあるという。
次回は12月29~31日、東京ビッグサイトで開催される。
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