レキシ:全国ツアー千秋楽の武道館に松たか子、八嶋智人ら豪華ゲスト

レキシの日本武道館公演にゲスト出演した松たか子さん(右) (写真:田中聖太郎)
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レキシの日本武道館公演にゲスト出演した松たか子さん(右) (写真:田中聖太郎)

 ミュージシャンの池田貴史さんが日本史を題材とした楽曲を歌うソロユニット「レキシ」の全国ツアー最終公演「レキシツアー 遺跡、忘れてませんか?~大きな仏像の下で~」が17日、日本武道館(東京都千代田区)で開催された。超満員の1万2000人が見守る中、ハナレグミキュウソネコカミチャットモンチーのほか、俳優の八嶋智人さん、女優の松たか子さんもゲストで登場し、2年ぶりの武道館のステージを盛り上げた。

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 今回のツアーは、昨年末、両国国技館(東京都墨田区)で千秋楽を迎えたツアー「IKEMAX THEATER」以来、約7カ月ぶりとなる全国ツアーで、6月22日に2年ぶりにリリースした5枚目のアルバム「Vキシ」を引っさげて7月1日の福岡サンパレス(福岡市博多区)公演を皮切りに9都市10公演にわたって開催された。レキシとしての武道館公演は前作のアルバム「レシキ」のリリースツアー千秋楽公演以来、約2年ぶりだった。

 ステージ上は黄金色の稲穂が描かれた中にアフロヘア&ヒゲをたくわえた高さ4メートルを超える巨大な仏像が中央に鎮座。1曲目は新作「Vキシ」でもオープニングを飾る「牛シャウト!」で、ピンク色の忍者の衣装をまとったレキシネーム “シャカッチ”ことハナレグミがゲストとして登場し、大盛り上がりの幕開けとなった。3曲目には、前作アルバム「レシキ」の収録曲から「年貢 for you」を披露。曲の始まりとともに客席で俵リレーを開始し、俵が少しでも多くの人に行き渡るようアドリブで曲を延ばすなど、レキシらしいパフォーマンスで客席との一体感を見せた。

 7曲目の「KMTR645(カマタリロクヨンゴ)」では、アルバムで参加している“ネコカミノカマタリ”ことキュウソネコカミがゲストとして登場。ボーカル&ギターのヤマサキ セイヤさんはイルカの着ぐるみで登場し、曲前のトークやパフォーマンスでたっぷりと盛り上げた。9曲目は、2015年にシングルでリリースされた「SHIKIBU」を披露。レコーディングに参加した“阿波の踊り子”ことチャットモンチーの2人がレキシと同じ十二単(ひとえ)風衣装をまとって登場し、さらに同曲のミュージックビデオに出演している“劇団シキブ”こと八嶋さんがシークレットで登場。チャットモンチーのボーカルとともに、八嶋さんもダンスで会場を盛り上げた。

 本編のラストから2曲目、11曲目の「最後の将軍」のイントロが始まると、江戸時代の大奥の御台所様風衣装をまとった“森の石松さん”こと松さんが登場。会場の興奮は最高潮に達した。松さんはレキシとともに「最後の将軍」を圧倒的なボーカル力で熱唱。続く本編最後の曲「きらきら武士」にも参加し、レキシとともに扇子であおり、会場は最高の盛り上がりを見せた。

 アンコールでは、アニメ「一休さん」の音楽に乗って、レキシとバンドメンバーが一休さん風の衣装でラインダンスを披露。続いて新アルバム「Vキシ」に収録されている「一休さんに相談だ」をしんみりと歌い上げると、ステージ下手から屏風が登場した。ここで将軍様に扮(ふん)した八嶋さんが再びステージに登場し、一休さんの名シーン「屏風の虎をだす」寸劇を繰り広げ、会場は爆笑に包まれた。続いて、代表曲「狩りから稲作へ」を披露。会場中でコンサートグッズの稲穂が揺れていた。最後は、再び「KMTR645」でゲストも含めた出演者全員がステージに登場し、全15曲3時間を超えるライブは大盛況のうちに幕を閉じた。

 またこの日、レキシが28日に行われる野外フェスティバル「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2016」に急きょ「上原ひろみとレキシ~レキシが助けにやってきた~」として出演することが決定した。

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