Silent Siren:ライブは「生命線」 初の横アリワンマンの先に見えてきたもの 

7月18日に横浜アリーナで行ったワンマンライブがWOWOWで放送される「Silent Siren」
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7月18日に横浜アリーナで行ったワンマンライブがWOWOWで放送される「Silent Siren」

 “サイサイ”の愛称で親しまれている読者モデル出身の4人組ガールズバンド「Silent Siren(サイレントサイレン)」が、全国ツアーのファイナルとして7月18日に横浜アリーナ(横浜市港北区)で開催したワンマンライブの模様が、WOWOWで11日に放送される。「ライブがなかったら、このバンドは続かないんじゃないかって思うくらい、ライブは生命線」と語るサイサイに、大成功を収めた横アリ公演に加え、米サンフランシスコで行われた「J-POP SUMMIT」に出演した際の感想などを聞いた。

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 Silent Sirenは、ボーカル&ギターの“すぅ”こと吉田菫さん、ドラムの“ひなんちゅ”こと梅村妃奈子さん、ベースの“あいにゃん”こと山内あいなさん、キーボードの“ゆかるん”こと黒坂優香子さんの4人組。2012年11月にシングル「Sweet Pop!」でメジャーデビューし、15年1月にはガールズバンドとしてデビューから史上最短で日本武道館(東京都千代田区)でのワンマンライブを行うなど、女子中高生を中心に人気を集めてきた。

 ◇横浜アリーナがピンク一色に 「いまも忘れられなくてまだふわふわしている」

 バンドは今年3月に4枚目のアルバム「S」を発表し、オリコン週間ランキングで初登場3位を獲得。その勢いをかって4月から自己最大規模となる25カ所を回る全国ツアー「Sのために Sをねらえ! そしてすべてがSになる」をスタートさせると、7月18日のファイナルではデビュー時からの目標の一つだった横アリワンマンを実現。トロッコに乗って登場したり、チャイナドレス姿を披露したり、テニスゲームをしたりと、ライブの枠を超えたエンターテインメントショーを繰り広げた。

 ツアー期間を振り返り「本当にあっという間だった」と話すゆかるんさんは、「ライブハウスから始まって、ホールを回って、最後がアリーナだったので、同じツアーでも会場によっては演出がぜんぜん違ったりとか、どの広さでもサイサイらしいライブができるって自信はつきましたね」と笑顔を見せる。

 すぅさんは「横アリはインディーズの頃に1回オープニングアクトとしてやらせてもらって、『ワンマンで帰ってくる』という約束をかなえることができた」と満足げ。「自分たちは曲もゲームもダンスもやる、エンタメ性のあるライブをやっていて、それが私たちの良さだなって改めて思ったし、もっともっといろいろなことができるんじゃないかって、新しく目指すところが見えた」を収穫を明かす。

 イメージカラーのピンクに染まった会場を目にし「鳥肌が立った」というあいにゃんさんは、「入り口からピンク一色で、ステージから見るそのピンクは特別なもので、いまも忘れられなくてまだふわふわしている、やりきった感はあります」と充実の表情。また今回はツアーリーダーを務め「『すべてがSになる』ってツアータイトルもみんなで考えたんですけど、このツアーを通じてお客さんに自分たちの『S』って何なのか見つけてほしいなって思って。私自身これといった答えは出てないんですけど、ファンがここまで連れてきてくれたっていう意味では“サイサイファミリー”の『S』だなって思いましたね」としみじみと感慨深げに語った。

 ◇「J-POP SUMMIT」で初の米ライブ 「あの花」曲が大人気

 横アリワンマンから数日後、バンドメンバーは渡米し、サンフランシスコで行われた日本のポップカルチャーの見本市「J-POP SUMMIT」に参加。アメリカでの初のライブを披露した。すぅさんは「普通に生活をしていてもアメリカ人ってリアクションが大きいので、『うれしい』って表現を最大限にやってくれる。ノリ方もうまいし、掛け声も大声で、振りとか分からなくても、見て瞬時にまねしてくれるので、こっちとしては心強いなって思いました。でもその分、意気込んでやらないとお客さんにのまれちゃうっていうか、『向こうがアメリカならこっちはジャパンじゃ!』って(笑い)、『お前らのっかれや!』っていうくらい強気でいかねばなって思いましたね」と印象を明かす。

 またひなんちゅさんは、人気アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のエンディングとして知られる「secret base~君がくれたもの~」が「すごい人気だった」と明かすと、「ユーチューブとかでしか聴いたことはないと思うんですけど、盛り上がり方がすごくうまくて、私たちもやっていて安心感があった。『あの花』のコスプレをしている人もいたし、アニメの力ってすごいなって」と驚くと、ゆかるんさんも「アニメの曲って、作品と一緒に好きになってくれたりするので、自分たちのこと知ってもらえる機会にもなるっていう意味で、アニメ主題歌とかもっともっとやりたいなって」と声を弾ませていた。

 大規模なツアーやアメリカ公演を経て、ライブバンドとして成長を続けるサイサイ。ひなんちゅさんは「ライブがなかったら、このバンドは続かないんじゃないかって思うくらい、ライブは生命線」ときっぱり。さらに「曲をリリースしてテレビに出てっていうのを繰り返していくのも、かっこいいとは思うんですけど、やっぱり私たちはお客さんの“生”の反応が見たい。今の自分たちを受け止めてくれているのがライブで、それが自分たちに一番合っていると思うので、ずっと続けてはいきたいな」とライブにかける思いを語ってみせた。

 Silent Sirenの横浜アリーナ公演の模様は番組「Silent Siren Live Tour 2016 Sのために Sをねらえ! そしてすべてがSになる」は、WOWOWライブで11日午後5時に放送。

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