MD松尾のヒット解析：お盆シーズンは苦戦　新作は「テイルズ オブ ベルセリア」

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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　お盆シーズンは例年になく厳しい売り上げとなりました。去年は「どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー」（3DS、任天堂）がヒットしたのですが、今年はそこにあたる女の子向けのタイトルがなかったことが影響しているといえそう。

　一方、お盆明けに発売された「テイルズ オブ ベルセリア」（PS4・PS3、バンダイナムコエンターテインメント）は期待通りの好調な売れ行きでワンツーフィニッシュを記録。全国的にPS3タイトルを扱うゲームショップが減少していることもあり、PS3ユーザーがTSUTAYAに集中したのか、PS3版もよく売れました。本音を言えばお盆前に発売してほしかったところですが……。

　◇今週の動き

　「戦国BASARA 真田幸村伝」（PS4・PS3、カプコン）のワンツーと予想。順位としてはPS4がトップか。ただ女性層にも強いシリーズだけにPS3版にも期待しています。続くのは「テイルズ オブ ベルセリア」のPS4版とみています。

◇ランキングは次の通り（8～14日・TSUTAYA調べ・限定版含む）

1位　妖怪ウォッチ3 スシ（3DS）

2位　妖怪ウォッチ3 テンプラ（3DS）

3位　ドラゴンボール フュージョンズ（3DS）

4位　世界樹の迷宮5（3DS）

5位　ラチェット＆クランク THE GAME（PS4）

6位　討鬼伝2（Vita）

7位　パズドラクロス 神の章（3DS）

8位　討鬼伝2（PS4）

9位　パズドラクロス 竜の章（3DS）

10位　星のカービィ ロボボプラネット（3DS）

　15～21日のランキング

1位　テイルズ オブ ベルセリア（PS4）

2位　テイルズ オブ ベルセリア（PS3）

3位　妖怪ウォッチ3 スシ（3DS）

4位　妖怪ウォッチ3 テンプラ（3DS）

5位　ドラゴンボール フュージョンズ（3DS）

6位　討鬼伝2（Vita）

7位　世界樹の迷宮5（3DS）

8位　星のカービィ ロボボプラネット（3DS）

9位　パズドラクロス 竜の章（3DS）

10位　パズドラクロス 神の章（3DS）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。