10月に開催される「京都国際映画祭2016」(同映画祭実行委員会主催)のプログラム発表会見が6日、京都市内で行われ、世界遺産の元離宮二条城でオープニングセレモニーが開催されることが発表された。今年で3回目を迎える同映画祭のオープニングセレモニーはこれまで祇園甲部歌舞練場で行われてきたが、元離宮二条城での開催は初めて。オープニング作品として“世界のミフネ”こと名優・三船敏郎さんのドキュメンタリー「MIFUNE:THE LAST SAMURAI」(スティーブン・オカザキ監督)をプレミア上映する。
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「京都国際映画祭」は、1997年から京都市内で開催されてきた「京都映画祭」を発展継承する形で2014年に誕生。「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに、映画、アート、パフォーマンス、工芸、演芸などあらゆる分野に対象を広げて京都から世界に文化を発信する。
3年目の今年のキャッチコピーは「京都上ル上ル(あがるあがる)」。映画部門ではドキュメンタリーとサイレントを中心に上映され、ゴーストライター騒動の佐村河内守さんにスポットを当てた作品「FAKE」が話題を呼んだ森達也監督や喜劇王チャップリンを特集。またアート部門ではマンガ家の蛭子能収さんの個展も行われる。よしもと祇園花月(京都市東山区)など同市内の複数会場で10月13~16日に開催する。
奥山和由総合プロデューサーは「1回目、産声を上げて、2回目は育ち盛りのように、去年は思春期を迎えたように、やりたい放題やらせていただきました。今年は成人して大人になって、社会に責任を果たしていく、一人前の映画祭になりたいと思っています」と意気込みを語った。
またプログラム発表会の司会を務めたお笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」の吉田敬さんは、二条城について「京都の人間からすると、ここに行くたびに身が引き締まる」と明かし、相方の小杉竜一さんも「背筋がシャンとなる感じ。ここでオープニングをやらせてもらえるって、すごいセレモニーになるでしょう」と期待していた。
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