こち亀:きょう発売のジャンプで最終回 作者・秋本治が両さんに「休ませてあげよう」

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の最終回が掲載されている「週刊少年ジャンプ」42号の表紙(左)と「こちら葛飾区亀有公園前派出所」最終200巻のカバー(C)週刊少年ジャンプ/集英社(C)秋本治・アトリエびーだま/集英社
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「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の最終回が掲載されている「週刊少年ジャンプ」42号の表紙(左)と「こちら葛飾区亀有公園前派出所」最終200巻のカバー(C)週刊少年ジャンプ/集英社(C)秋本治・アトリエびーだま/集英社

 長寿マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)」が、17日発売の「週刊少年ジャンプ」(集英社)42号で最終回を迎え、約40年にわたる長期連載に幕を下ろした。最終回では「40周年記念 復活キャラ大発表会」と題して、レアなキャラクターが登場しているほか、連載の裏側も語られている。同号では秋本さんの偉業に対して「ONE PIECE」の尾田栄一郎さんら連載陣から寄せられたメッセージも掲載。同日には最終回が掲載されているコミックス最終200巻も同時発売された。

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 「こち亀」は1976年から一度も休載せずに連載され、同号で作者の秋本治さんは連載終了にあたり、「あの不真面目でいい加減な両さんが40年間休まず勤務できたので、この辺で有給休暇を与え、休ませてあげようと思います」「読者のみなさま、本当に長い間ご愛読ありがとうございました」と思いをつづっている。

 同号では、「こち亀」の第1話をオールカラーで再掲載。表紙は「ONE PIECE」の尾田さん、「僕のヒーローアカデミア」の堀越耕平さん、「ハイキュー!!」の古舘春一さんが描いた両さんが登場。全連載陣が両さんを描いたイラストも掲載されている。また、両さんのトレードマークであるマユゲが、「ONE PIECE」など連載マンガや記事などに40個描かれており、マユゲを探す企画も。「ONE PIECE」の扉絵には、大きなマユゲと両さんが大きく描かれている。

 さらに、「今冬、秋本治は帰ってくる」と題して、秋本さんが新作マンガを描くことも発表。「グランドジャンプ」に“女性ガンマン”が登場する「BLACK TIGER」、「ウルトラジャンプ」に銭湯が舞台の「いいゆだね!」、「週刊ヤングジャンプ」に京都で暮らす女子高生が登場する「京都女学院物語-finder-」、「ジャンプSQ.」に不定期連載された「Mr.Clice」が掲載される。また、2017年に「週刊少年ジャンプ」で、秋本さんのマンガが掲載予定であることも発表された。

 「こち亀」は、東京の下町を舞台に、並外れた体力を持ち、人情味あふれる警察官・両津勘吉が巻き起こす騒動を描いたギャグマンガ。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。コミックス最終200巻で、最も発行巻数が多い単一マンガシリーズとしてギネス世界記録に認定された。テレビアニメシリーズが1996~2004年に放送されたほか、人気グループ「SMAP」の香取慎吾さん主演でドラマ化、実写映画化もされた。

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