宇多田ヒカル:Mステ特番でタモリと対談 休止中にロンドンで「青春っぽい経験をしていた」

テレビ朝日の大型音楽特番「MUSIC STATION ウルトラFES 2016」に出演した宇多田ヒカルさん
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テレビ朝日の大型音楽特番「MUSIC STATION ウルトラFES 2016」に出演した宇多田ヒカルさん

 今年4月に音楽活動を再開した歌手の宇多田ヒカルさんが19日、大型音楽特番「MUSIC STATION ウルトラFES 2016」(テレビ朝日系)に出演した。宇多田さんは活動再開後初のテレビ出演で、同局の音楽番組「ミュージックステーション(Mステ)」に出演するのは8年ぶり。事前に収録した司会のタモリさんとの約8分間にわたる対談も放送され、活動を休止した理由や休止中のロンドンでの生活ぶりなどを語った。

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 宇多田さんはタモリさんから、活動を休止した理由を聞かれ、改めて「こういう世界からとにかく離れたくて。いったんリセットしたいなと。だんだん分からなくなってきちゃって。みんなに求められている私とただの私が離れていくみたいな。行きたい方向に行ってない気がして、かといってどこに行きたいのか分からなくなって、いったん止まろうと」と説明。

 休止中の生活については「習いたかった語学の勉強をしたり、すごく興味のあったアフリカ語の文献を図書館に入り浸ってあさったりして。学生ノリというか、若い友だちいっぱいできて青春っぽい、そんなのも経験したり」と15歳から仕事をしてきたため、その間に遊べなかった青春時代を取り戻していたことを明かした。

 音楽活動は「ギターの練習はしていたけれど、6年間、真剣に歌うとか、マイク通してはまったくしていなかった」といい、ロンドンでは「家探ししたり、銀行口座を開いたりとか水道代払う手続きや電気会社を選んでとか、そういうごくごく当然というか、当たり前のことをやっていた」と生活ぶりを語った。

 宇多田さんは、1998年12月発表のデビューシングル「Automatic/time will tell」がダブルミリオンを記録。翌99年発売のファーストアルバム「First Love」がCDセールス日本記録を樹立して以降、日本を代表するトップアーティストとして活躍していたが、2010年、突然ホームページ上で“人間活動”を宣言し、活動を一時休止。日本を離れ、表立った音楽活動は、ほとんど行ってこなかった。

 しかし、今年約6年ぶりにアーティスト活動を本格的に再開。4月にNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「とと姉ちゃん」の主題歌「花束を君に」や、ニュース番組「NEWS ZERO」(日本テレビ系)のエンディングテーマ「真夏の通り雨」を発表し、今月28日には約8年半ぶりとなるオリジナルアルバムの発売も予定。22日に放送されるNHKの音楽番組「SONGSスペシャル」などに出演することも発表されている。

 「MUSIC STATION ウルトラFES 2016」は、Mステの30周年記念特番で、番組テーマは「日本に影響を与えた曲」。今回は宇多田さんのほか、故・尾崎豊さんの息子・尾崎裕哉さん、浜崎あゆみさんらが出演した。

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