今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。21日には、俳優の綾野剛さん主演の人気シリーズの続編「新宿スワン2」（園子温監督）、遠藤周作の小説を「ギャング・オブ・ニューヨーク」（2002年）などで知られる巨匠マーティン・スコセッシ監督が映画化した「沈黙-サイレンス-」などが公開される。

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　「新宿スワン2」は、「週刊ヤングマガジン」（講談社）で連載された和久井健さんの人気マンガ「新宿スワン」が原作で、“夜の世界”に生きる男たちの野望がぶつかり合う様を描いた作品。今作は横浜が舞台で、東京・新宿の歌舞伎町を拠点とするスカウト会社「バースト」のエース格のスカウトマンになった主人公・白鳥龍彦（綾野さん）は、バーストの山城社長（豊原功補さん）から幹部の関玄介（深水元基さん）とともに横浜行きを命じられるが、そこはタキ（浅野忠信さん）と呼ばれる男が支配しており、全面戦争へと突入する……というストーリー。綾野さんや敏腕風俗スカウト・真虎役の伊勢谷友介さん、新たに加わった浅野さんや椎名桔平さんらの鬼気迫る迫力の演技に注目だ。

　「沈黙-サイレンス-」は、スコセッシ監督が28年間温めてきたという企画で、「96時間」シリーズなどのリーアム・ニーソンさんや2代目スパイダーマンとして知られるアンドリュー・ガーフィールドさんらハリウッドの人気俳優に加え、窪塚洋介さん、浅野忠信さん、小松菜奈さん、イッセー尾形さん、加瀬亮さんら日本人キャストが多数出演している作品。17世紀の長崎で、師匠フェレイラ（ニーソンさん）を捜しに日本にやって来たポルトガル宣教師ロドリゴ（ガーフィールドさん）らは、キチジロー（窪塚さん）を通じて隠れキリシタンの村人たちと親交を深めるが、キリシタン弾圧が激しさを増していき……という展開。西洋と東洋の信仰の違いや、人として生きる価値とは何かなど己の真価が問われるヒューマン作で、ハリウッド作初出演となる窪塚さんや井上筑後守を演じるイッセーさんの演技も見どころだ。

　このほか、21日には米俳優ベン・アフレックさん主演の「ザ・コンサルタント」（ギャビン・オコナー監督）、人気マンガ「黒執事」の劇場版アニメの新作「黒執事 Book of the Atlantic」（阿部記之監督）などが公開される。