妖怪ウォッチ:クロスメディアに広がる魅力 「DX覚醒エンマ魔笛」開発の舞台裏

ォッチ」の「妖怪ウォッチ DX覚醒エンマ魔笛」の宣伝担当のバンダイ・ボーイズトイ事業部の瀧野絵衣子さん(右)と開発を手がけた西澤純一さん
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ォッチ」の「妖怪ウォッチ DX覚醒エンマ魔笛」の宣伝担当のバンダイ・ボーイズトイ事業部の瀧野絵衣子さん(右)と開発を手がけた西澤純一さん

 ニンテンドー3DS用ゲーム「妖怪ウォッチ3 スキヤキ」に登場する覚醒エンマのアイテム・覚醒エンマ魔笛(ブレス)をモチーフにした玩具「DX覚醒エンマ魔笛」(4320円)が、バンダイから発売される。キャラクターの中でも人気が高いエンマ大王が覚醒した最強の妖怪覚醒エンマのアイテムで、玩具としてはシリーズ初のウェブとオフィシャルショップの限定品。宣伝担当のバンダイ・ボーイズトイ事業部の瀧野絵衣子さんと開発を手がけた西澤純一さんに、開発の裏側と“妖怪ウォッチ愛”を聞いた。

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 妖怪ウォッチは、「レベルファイブ」が2013年に発売したゲームで、アニメ、マンガなどのクロスメディアで展開。世の中に起こっている不思議なことはすべて妖怪の仕業で、「妖怪ウォッチ」を手にすると、妖怪が見えるようになり、妖怪と「ともだち」になった証として「妖怪メダル」を渡され、ウォッチで“召喚”できるようになるという設定だ。ゲームはもちろん、バンダイが玩具として「DX妖怪ウォッチ」と「妖怪メダル」を発売すると、子供たちに大人気となり、その年のNHK紅白歌合戦に企画コーナーが設けられるなど国民的ブームとなった。

 昨年7月、最新ゲーム「妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ」が登場し、玩具も「DX妖怪ウォッチドリーム」が発売された。ウォッチのコアの部分をベルトから取り外して「エンマブレード」「妖怪ブラスター」など作品に出てくるアイテムと連動する「ドリームリンク」という機能が実装され、より立体的に作品世界が楽しめるように進化した。昨年12月「妖怪ウォッチ3 スキヤキ」の登場もあり、その中で開発されたのが「DX覚醒エンマ魔笛」だ。

 開発の理由を瀧野さんは「エンマ大王は、ジバニャンなどの可愛い妖怪が多い中で、妖怪を統(す)べる若きリーダー。かっこいい妖怪として子供たちに絶大な人気を誇っている。新作で覚醒した姿で登場すると聞き、『最強の妖怪』には『最強の武器』が必要だと考えて、デザインのご提案をしました」と語る。そこで、エンマ一族だけが持つことを許されてきた「宝」をイメージしたアイテムとして「覚醒エンマ魔笛」のアイデアが生まれた。

 あざやかな青を基調に印象的な「王」の紋章があしらわれ、“覚醒”の象徴として開眼した「第3の目」をイメージした三つの宝玉が光る特別感あふれるデザインだ。開発担当の西澤さんは「宝石のような感じを出すため、透け感のある青を出すのにこだわりました」と自信を見せる。パッケージも玉手箱のようなデザインで、「お宝といえば箱も大事」と西澤さん。

 玩具として最大の魅力は、妖怪メダルと連動させる「ドリームリンク」の演出だ。魔笛にDX妖怪ウォッチドリームをセットしてメダルを入れて妖怪を“召喚”すると、エンマ役の声優木村良平さんのボイスでルーレットの結果に応じて2種類のセリフを楽しめる。他のアイテムに比べても非常に長いセリフで、“本物”のボイスによって作品世界に入り込んだような感覚を味わえる。

 もう一つの機能、チャージモードでは妖怪ドリームメダルに「ゴッド」の「妖気」をチャージすることができ、3DSではゲームで妖怪たちの「ちから」がアップし、強敵との戦いが有利になる。店頭ゲーム「くじガシャポン」では、「ゴッド」の妖気で特別なステージとして覚醒エンマとのバトルができ、レアなメダルが当たる抽選ルーレットの大当たり確率もアップするなど、楽しい仕掛けが満載だ。ウェブで早期購入すると、妖怪メダルのコレクションサイトで利用できるポイントがプレゼントされる特典もある。

 瀧野さんは「実は、公開中の劇場版アニメ最新作(『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』)でも覚醒エンマが登場して、魔笛で聞ける召喚音が流れるんです」と明かす。

幕張メッセなどで開かれる「次世代ワールドホビーフェア」のバンダイブースでは、昨年12月発売の3DSゲームの最新作「妖怪ウォッチ3 スキヤキ」から実装された最大4人が協力プレーできるアクションモード「妖怪ウォッチバスターズT(トレジャー)」のダンジョンをイメージしたブースを展開。妖怪ドリームメダルを使って「おたから」の妖気を探すという「ダンジョン探索」をリアルに体験できるイベントも開催し、特別な「妖気」が手に入るなどの特典も用意されるという。フェアの日程は、幕張メッセ(千葉市)で28・29日、京セラドーム大阪(大阪市西区)で2月5日、福岡ヤフオク!ドーム(福岡市中央区)で同12日。ブースでは、「DX覚醒エンマ魔笛」の実物展示も行われているということで見逃せない。

 瀧野さんは「映画の観客動員数も好調で、ゲーム「妖怪ウォッチ3」も3バージョン累計販売200万本以上と、クロスメディアで楽しめるのが妖怪ウォッチの最大の魅力。(妖怪ウォッチ専門ショップ)『ヨロズマート』では覚醒エンマ魔笛の展示に力を入れているので、リアルでもその魅力を体験してもらいたい」と話している。ゲームからリアルまで、広がり続ける妖怪ウォッチの世界、これからも要注目だ。

 「DX覚醒エンマ魔笛」は、バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」で予約を受け付け中で、2017年3月発送予定。先代閻魔大王の妖怪ドリームメダルが付属する。

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