フジテレビ亀山社長:30年目の月9は「転換期に来ている」

フジテレビの亀山千広社長
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フジテレビの亀山千広社長

 フジテレビの亀山千広社長は24日、東京都内で定例会見を開き、今年4月に30年目を迎える同局の“月9ドラマ”枠について「月9が30年になって、ある時代、ある時代のトレンドを出してきたが、そのトレンドが今、通用するわけではない。その時代の視聴者の嗜好(しこう)も含めて変わっていくことがテレビの生命線だと思う」とコメントした。

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 現在放送中の「突然ですが、明日結婚します」については「数字的には苦しいですが、(見逃し配信サービス)『FODプラス7』では圧倒的な数字を持っている。ある層には確実に届いている。かつてはその層が月9を視聴する層の中心に座っていたと思う。その層の視聴の仕組みが違ってきている。配信ビジネスの方に力を入れたり、枠のイメージを変えていく必要があるのかなと。そういう意味では転換期に来ている。30年やってきているので、いいタイミングだと思う」と語った。

 同枠では「101回目のプロポーズ」「東京ラブストーリー」「ロングバケーション」など数々の大ヒット作品を生み出してきたが、「これまで当たっている番組は、若い主人公が恋をしているのですが、いろいろな層が楽しめる番組にしないといけない」とコメント。「“主人公2人がいました、2人はどうなるんでしょうか”というような疑似恋愛をして……っていうのが、月9がピークだった頃のラブストーリー。今は疑似恋愛がいろいろな要素でできる。恋愛ものが人生訓になるようなストーリーが必要かな」と持論を述べた。

 さらに「男性と女性を入れ替えるなど、もう一つの視点(を加える)というかフィールドを変えることで、意外と新しいものが生まれてくるのかも。残念ながら他局で当たっているドラマには、そういう分析を僕はしている」と明かした。

 4月から同枠でスタートする、人気グループ「嵐」の相葉雅紀さんが主演の「貴族探偵」については「月曜9時の路線からはみ出しているとは思っていません」と語り、「新たにスタートする枠としてやっていってほしい」と期待した。

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