CBCラジオ(名古屋市中区)の升家誠司社長は21日、同市内で会見を開き、自社制作番組を放送後にテキスト化した記事を掲載する番組情報サイト「RadiChubu(ラジチューブ)」を31日にスタートさせると発表した。出演者のトークなど、番組の内容を、放送後2日ほどで1500文字程度の記事にし、掲載する。記事は無料で閲覧できる。4月下旬以降、外部のニュースサイトにも記事を配信する予定で、新サイトでの広告収入も視野に入れている。
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升家社長は「全国的にもこういった専用のサイトを立ち上げているところはないと思う。音声コンテンツのテキスト化による拡散と、マネタイズを狙っている。音声を文字化することは大きな流れ。成功させて今後、全国の手本になれば」と語った。
新サイトは、2016年秋に始まった、ラジオ番組を放送後に1週間、パソコンやスマホなどで聴くことができる「radiko(ラジコ)」の新機能「タイムフリー聴取機能」で、放送後にも番組をPRすることが可能になったことから実現。記事にラジコで聞くための“入り口”が設置され、ラジコのアプリを起動することで、1週間は、記事内容を“頭出し”して聞くことができるという。
升家社長は「ネットでの音声拡散はなかなか厳しい。動画、ビジュアル、文字が拡散、シェアしやすい。音声の欠点を補うために文字化を考えた」と語り、「文字でのアプローチから、(ラジコやラジオで)生身のしゃべりを体感してほしい」と期待。
また現在、テレビやラジオ番組の放送内容がそのまま記事化され、ネットニュースとなる現状を引き合いに「(やろうとしていることは)まさしくその通り。SMAPの解散騒動で、メンバーのコメントは、ラジオの番組で話したことが記事化された。放送したことを、活字メディアが文字化することは、ラジオにとっては非常にありがたいこと」とコメント。新サイトで「それを自前でやろうとしている。私どものコンテンツを体系化、系統化し、自分たちでコントロールし、かつタイムフリー機能で聞きたい人にすぐ聞いてもらうことができる。始めるなら今だと思いました」と説明した。
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