沖縄国際映画祭:片渕須直監督「この世界の片隅に」ロングラン上映に感謝 おすすめは「とりあえず2回」

沖縄国際映画祭で行われた「この世界の片隅に」の舞台あいさつに登場した片渕須直監督
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沖縄国際映画祭で行われた「この世界の片隅に」の舞台あいさつに登場した片渕須直監督

 こうの史代さんのマンガが原作の劇場版アニメ「この世界の片隅に」が21日、沖縄県で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」で上映され、片渕須直監督が舞台あいさつに登場した。昨年11月12日から公開されている同作品は、会場となった那覇市・桜坂劇場でもロングラン上映されており、片渕監督は「表のポスターの色がすっかり青っぽくなって(変色して)いた。今日で161日目と聞いた。上映し続けてくださって、本当にありがたい」と感謝の思いを語った。

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 「この世界の片隅に」は、「漫画アクション」(双葉社)で連載され、2009年に「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門優秀賞を受賞したマンガ。戦時中、広島・呉に嫁いだ18歳のすずの生活が、戦争の激化によって崩れていく様子が描かれた。劇場版は、女優ののんさんがすずの声優を務めている。

 舞台あいさつには、お笑いコンビ「バッファロー吾郎」の竹若元博さんも出席。同作品を3回見たという竹若さんに「誰かにこの映画を勧めるとき、どう言ったらいいですか?」と聞かれると、片渕監督は「とりあえず2回見てください。僕は何度見たか分かりませんが、1回見たときと2回目では印象が違うそうです」と答え、「いろいろなところで舞台あいさつをさせてもらって、皆さんの満足感みたいなものが伝わってくる。映画を映画館で見ることが楽しい体験になっていたら」と、会場の観客に呼びかけていた。

 沖縄国際映画祭は、映画、音楽、ファッション、お笑いなど各種エンターテインメントを融合させたイベントで2009年から開催され今回で9回目を迎えた。映画祭のイベントは那覇市、宜野湾市、沖縄市など、過去最大規模となる県内12市町村、20カ所以上で、23日まで開催される。

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