新潟国際アニメーション映画祭:片渕須直監督 新作で清少納言「枕草子」に注目した理由 「マイマイ新子」との関係

「第1回新潟国際アニメーション映画祭」の片渕須直監督のトークイベント
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「第1回新潟国際アニメーション映画祭」の片渕須直監督のトークイベント

 新潟市内で開催中の長編商業アニメの映画祭「第1回新潟国際アニメーション映画祭」で3月19日、アニメ「この世界の片隅に」「BLACK LAGOON(ブラック・ラグーン)」で知られる片渕須直監督のトークイベントが開催され、新作について語った。新作は、2009年に公開された劇場版アニメ「マイマイ新子と千年の魔法」に登場した“千年前の少女”が歩むその後の道のりを描くという。

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 片渕監督は「マイマイ新子」について「山口県防府市が舞台で、(同作のビジュアルに描かれているのは)何もない麦畑だけど、1000年前は都があった。1000年前にどんな都があったか分からない。調べてみたら、子供の頃の清少納言がどうやら住んでいたらしいことが分かってきた。防府市に行ったら、ちょうど発掘調査をやっていて、住んでいた場所も分かった」と話した。

 清少納言や「枕草子」に注目した理由を「『枕草子』は『春はあけぼの』など風流なことを書いているようで、ドキュメンタリーだった。書いていることがリアルで、アニメ向きの映像描写をしている。創作したストーリーではない。スパイ扱いをされるなど普通じゃないことが書かれていたりする。これを映像にしようよ!と言われているような気もした」と説明した。

 タイトルや公開時期などは明かされなかったが「教科書で覚えた平安時代とは違う。1000年前の人たちがリアルに生々しく描けるかが自分たちの今度の仕事の使命だと思っている。1000年前の世界を手前に引き寄せて、彼女の心の中でこんなことがあったのではないか?と考えられるようになってきた。今までとは違うことができそう。パイロットフィルムを作っていて、それを公開する時に、題名を発表する予定」と語った。

 「第1回新潟国際アニメーション映画祭」は、長編アニメのコンペティション部門を設けたアジア最大の祭典を目指し、新潟から世界にアニメという文化を発信していくのが狙い。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「機動警察パトレイバー」などで知られる押井守監督が審査委員長を務めることも話題になっている。3月22日まで。

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