ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない
#33「7月15日(木) その3」
12月25日(木)放送分
テレビアニメ「四畳半神話大系」「ピンポン THE ANIMATION」などで知られる湯浅政明監督が手がけた劇場版アニメ「夜明け告げるルーのうた」が19日、公開される。独特の映像表現で“鬼才”とも呼ばれる湯浅監督が手がける初めての完全オリジナルの劇場版アニメで、少年と人魚の少女の出会い、少年の成長などが丁寧に描かれる。湯浅監督に作品に込めた思い、映像表現のこだわりなどを聞いた。
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「夜明け告げるルーのうた」は、寂れた漁港の町・日無町に住む中学生のカイが、人魚のルーと出会い、交流を深めることで次第に心を開いていく……というストーリー。「午前3時の無法地帯」などのマンガ家のねむようこさんがキャラクター原案、「ガールズ&パンツァー 劇場版」などの吉田玲子さんが脚本を担当。女優の谷花音さんがルー、俳優の下田翔大さんがカイを演じるほか、声優として篠原信一さん、柄本明さん、斉藤壮馬さん、寿美菜子さんらが出演する。
湯浅監督は、人魚がヒロインになった経緯を「元々はバンパイアの女の子と少年が出会う話でした。人間じゃない者と少年が出会い、少年が変わっていく。(脚本の)吉田さんが入り、もっと土着的にする、キャラクターに新鮮味があった方がいいという話があり、いろいろ変わりながら人魚の話になりました。水を描きたかったところもあります」と説明する。
同作では、人魚は災いをもたらす存在といわれており、ルーと町の住人たちとの間に大きな溝が生まれ、町に危機が訪れる中、カイが心からの叫びで町を救おうとする。大人たちの思惑などが交錯する中で、生々しい人間の感情の動きが描かれ、平気で人の心を傷つけるキャラクターも登場する。
湯浅監督は「悪い人はいなくて、悪いなりに理由があったり、悪気がなかったりする。出てくるキャラクターには、それぞれの人生がある。人の心を傷つけるようなことを平気でやるけど、気がつかない人もいます。元々、そういうのも好き。それが災いしてシンプルなストーリーが作りにくかったりもしますが」と思いを明かす。
さらに「人を理解していくというのもテーマにあります」とも話し、「人を理解するのは難しい。十年来の親友でも『そういうところがあるの?』と感じることもある。誰一人、理解できないんじゃないかと思うくらい人は難しい。でも、それを悪く捉えるのはでなく、いいところ、悪いところを含めて人間を理解する」と語る。
湯浅監督の作品は「四畳半神話大系」「ピンポン THE ANIMATION」などでも独特の映像表現が話題になってきた。「夜明け告げるルーのうた」でも水が立方体状になって浮かぶなど独創的な表現が随所に見られる。湯浅監督は自身の映像について「アニメだからできる表現で、どこか現実につながっていて、飛躍している」と説明する。
水の表現については「水もキャラクターの一つ。泳ぎが得意じゃない人からすると別世界だし、海の中に入ると、違う世界が広がっている。壁の象徴にもなる。アニメーターとしては描くのが楽しい。難しい人には難しいかもしれませんが、海の動きの表現を覚えて、ゼリーのような動きを組み合わせて作る。現実にないものを、現実にあるものを組み合わせて(いくことで)、ありそうなものに見えてくる」と持論を展開。
また、映像表現は「気になったことが作品になっていくんです。え、そうなの!?というのが面白い。僕はただのアホウなんですよ。この前まで、鳥が花の蜜を吸うことを知らなかった。僕が知らないということは、他にも知らない人がいる。それを知ったら感動する。へえ~と思いながら生きていたら、映画も面白くなるんじゃないかな。へえ~っと感じながら、絵を描くんですよね」と明かす。
「夜明け告げるルーのうた」の映像表現は奇抜であるが、ポップでもあり、テーマは少年の成長など普遍的だ。湯浅監督は「いろいろな世代に向けた映画。小さい子は可愛い!と楽しめる。青年は、友人との関係に感じることがあったり、大人っていろいろあると思うかもしれません。年配の方も感じるところがある。いろいろな人がいて、世の中ができているところが面白いんですよね」と語る。
また、湯浅監督は、4月に公開された劇場版アニメ「夜は短し歩けよ乙女」も手がけ、「デビルマン」の新作アニメ「DEVILMAN crybaby」を制作することも発表されているが、「たまたまちょっと忙しい感じですけど……。多分、すごい仕事量だと思います」と他人事のように笑顔で話す。「夜明け告げるルーのうた」の公開後も湯浅作品はますます注目を集めそうだ。
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2025年12月26日 09:00時点
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