俳優の永山絢斗さんが29日、東京都内で行われた映画「海辺の生と死」(越川道夫監督)の初日舞台あいさつに、主演の満島ひかりさんらと出席した。戦時中を舞台に、教員の大平トエ(満島さん)と海軍特攻艇の隊長・朔中尉(永山さん)の恋愛を描いており、永山さんは「浜辺でトエとの大事なシーンで、(監督やスタッフが)目に入る機材をすべてどけてくれて、すごくぜいたくなことをしてくれました。すべての現場でもそうしてもらえたらと思うぐらい、ぜいたくでした」と撮影を振り返った。
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満島さんは劇中で島唄を披露しており、舞台あいさつには島唄を指導した朝崎郁恵さんも出席。満島さんが「楽譜などがないため、朝崎さんの口伝えで手を取り合い目を見て覚えました」と明かすと、朝崎さんも「難しいのに、(覚えが)結構早い。10曲ほどちゃんとマスターしてくれました」と絶賛していた。
映画は、互いに小説家である島尾敏雄・ミホ夫妻の出会いと恋をつづった小説が原作。舞台は1944(昭和19)年12月の鹿児島県・奄美のカゲロウ島。国民学校教員として働くトエ(満島さん)は、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長・朔中尉(永山さん)と出会い、互いにひかれ合う。しかし時の経過と共に戦局は厳しくなり、ついに朔が出撃する日が来て……というストーリー。
満島さんは、演じたトエについて「ピュアな愛を貫いた人だと思います。それは誰かへの愛でなく、人類愛みたいなものを含めて、愛に生きた人。戦争や社会に負けないで愛をちゃんと貫いた人。私は(そういう部分を)映画でちゃんと映らないかなと思ってやっていました」とほほ笑み、「島の人たちが紡いできた歴史みたいなものをどうにか愛の結晶の形として映画にならないかなと思ってやりました。皆さんの中の個人的な秘めごとや大切なところに触れるような場面があればうれしく思います」と語っていた。舞台あいさつには井之脇海さん、川瀬陽太さん、津嘉山正種さん、越川監督も出席した。
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