女優の栗山千明さんが、上川隆也さん主演の連続ドラマ「遺留捜査」（テレビ朝日系）に刑事役で出演している。「遺留捜査」は、風変わりな刑事・糸村（上川さん）が事件現場に残された遺留品から事件の真相と被害者の思いを明らかにしていく1話完結型の刑事ドラマ。今回はシリーズ第4弾となり、栗山さんは糸村の異動先、京都府警捜査1課特別捜査対策室の同僚刑事、神崎莉緒を演じている。神崎は堅物の学級委員タイプで、栗山さんは「珍しくリアルな役」と語る。ドラマや洋画の吹き替えなど幅広く活躍する栗山さんに、美容や健康で気を使っていることや休日の過ごし方、10年後の予想などになどについて聞いた。

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　◇運動とは「相性が良くない」　今は20～30分のウオーキングで健康維持

　肌がきれいな栗山さん。美容と健康で普段気を使っていることは、「日焼けは気をつけています。やはり年齢的（現在32歳）にもシミになりやすいですし。健康的な肌色が似合う方もいますけれど、私はそういうタイプじゃないなと思ってるので。あと、太陽の光が、苦手な方なので」と笑う。

　対策は「皆さんと多分変わらないと思いますが、日焼け止めを塗って、室内では半袖だとしても、外に出る時に羽織るものとか上着を着ますし。日傘を差しますね。日に焼けるのも避けたいんですけれど、まぶしいのがちょっと好きじゃないので」と具体的に語る。

　体を動かすことは、「運動っていわれると、特にはやってないですけれどもね。ジムに行こうかなと思って、2～3週間だけ入ったことがあるんですよ。で、なぜ退会したかというと、ちょっと足をけがしまして。ジムでけがしたわけじゃないんですけれど。もう『ああ、向いてないな』と思って。タイミング的に。神様がやめろって言ってるのかなと感じて。で、同じジムに母も行っていたんですけど、母も2～3週間でぎっくり腰になって、親子で1カ月ももたないっていう（笑い）」とエピソードを交えて語る。

　運動とは「相性が良くないと思いました」という栗山さんは、「運動はしないんですけれど、歩くのは好きなので、お散歩じゃないですけど、20～30分の距離だったら歩こうというタイプなので、結構歩きます」とウオーキングを楽しんでいる。

　◇休日は「録りためたアニメを見る」

　大のアニメファンで知られる栗山さん。休みの日は録（と）りためたテレビアニメをまとめて見ているという。春アニメは「ああ、懐かしいと思って『笑ゥせぇるすまん』や『サクラダリセット』『冴えない彼女の育てかた』、『NARUTO』の続きの『BORUTO』とかを見ています」と次々にタイトルが出てくる。

　期の変わり目に「番組表を見て、これとこれとこれって決めて録画して。（アニメは）だいたい全部録っているんです。1日に6番組ぐらい放送している日もあるじゃないですか。それらを全部録っているので。『おそ松さん』の再放送なども押さえていますね」と、かなりの量をチェックしている。

　それを、休みの日に「ちょっと現実逃避したいなと思うときが多いので、普段出演している実写とは違う作品に触れたいんです。実写だと、自分の芝居のことをつい考えて、仕事モードになっちゃうんですよ。なので、アニメのほどよい距離感がいいなというのが、私の中ではありますね」と純粋に楽しむために観賞する。

　「おうちが好きなので、他の人は長い休みがあったら人によっては旅行とか、アウトドアしたりするんだと思うんですけれど、私はそういうのにあまり興味がないので。家の中を快適にして、過ごす方が多いですね」と“インドア派”を公言している。

　◇結婚願望は？「ペットと同居ならいいかも」

　今年33歳になる栗山さん、10年後、どうなっていると思う？と聞くと、「43歳か……。もうちょっと大人になっているかなと思います。普通ですけどね（笑い）。もう少し、しっかりしていてほしいなという願望はありますが、どうなっているのかな。考えてみると、10年前と今の自分は、多分そんなに変わってないんですね。なので、10年後も多分そんなに変わらないかなと思うんですよ。だから、お仕事はより楽しくなって、人間的に成長できてればいいなと思います。今はまだ不安だったり、緊張したりということが結構多いので、それを楽しみに変えていけたらいいな」と謙虚に語る。

　結婚願望は「ないですね」ときっぱり。「私、一人が好きなんですね。もし、結婚みたいなことになっても、絶対に自分の部屋がないと嫌ですし、相手の方にも、なんだったらどこかに行っていてほしいってなりそうな気がするんですよね」と笑う。

　「だから結婚にはあまり向かないんじゃないかなと思いますね。ペットとかだったらいいですけど」といい、「犬を母が飼っていまして。で、一緒に住んでいたときもありました。最近も京都に撮影で行っていて、久しぶりに東京に帰ってきたときには、母に会うというより犬に会いに行くっていう感じで……」と明かした。

　◇女優の先輩方「輝いていてステキ」

　女性が一生輝ける秘訣（ひけつ）があるとしたら？と聞くと、「何事にも楽しむこと。楽しんでるように見える人は、とてもキラキラ輝いているなと思いますね」と目を輝かせる。

　「同じ女優の先輩方もそうですけれど、余裕があるというか、その中で、ご自身がされたいことをしている方はカッコいいし、すてき、輝いていると思いますね」と表現する。具体的には、「『楽しんでないよ』って言われそうで怖いんですけれど、夏木マリさんとか。お芝居だけじゃなくて音楽とかいろんな表現をされていて、その表現、表現で多分楽しんでいらっしゃるんじゃないかな。その幅広さがすてきだなと思います」と思いをはせていた。

　＜プロフィル＞

　くりやま・ちあき　1984年10月10日生まれ、茨城県出身。「ニコラ」（新潮社）などのティーン誌でファッションモデルとして活躍。99年、映画「死国」で女優デビュー。映画「バトル・ロワイアル」（2000年）に出演。その演技がクエンティン・タランティーノ監督の目に留まり、「キル・ビルVol.1」（03年）に出演。04年、映画「下弦の月～ラスト・クォーター」で映画初主演。その後、さまざまな映画、ドラマなどに出演している。1日に公開された映画「パイレーツ・オブ・カリビアン／最後の海賊」の日本語吹き替え版でカリーナの声を担当した。ドラマ「遺留捜査」は上川さん、栗山さん、甲本雅裕さん、戸田恵子さん、段田安則さん、永井大さんらが出演。テレビ朝日系で毎週木曜午後8時に放送。