特撮ドラマ「宇宙戦隊キュウレンジャー」(テレビ朝日系)の劇場版「宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲」(柴崎貴行監督)が5日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほかで公開される。「宇宙戦隊キュウレンジャー」は、はるか遠い未来の宇宙を舞台に、星座の力を宿した不思議なアイテム「キュータマ」に選ばれた9人の究極の救世主が、悪の組織「宇宙幕府ジャークマター」に支配された宇宙を救うために戦う姿を描く。劇場版は地球に謎の巨大彗星(すいせい)の衝突が迫る中、キュウレンジャーが地球を救うため、宇宙で冒険と戦いを繰り広げる。
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ジャークマター独立部隊の隊長ゲース・インダベーは、地球を消滅させて全宇宙を支配する神の力を手に入れようと企み、巨大彗星兵器「ゲース・スター」を地球に衝突させようとする。巨大な敵を食い止めるには、不思議な力を持つ三つの石が必要。衝突まであと72時間とタイムリミットが迫る中、キュウレンジャーは手分けして石を探しに行くが……という展開。お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号(ロンブー)」の田村亮さんゲース・インダベー役で出演しているほか、部下のオーモ・インダベーとカール・インダベーの声を、お笑いコンビ「レイザーレモン」のHGさんとRGさんが担当している。
監督が「120分映画のラスト30分だけを切り取った作品を目指した」と話しているだけに、冒頭からショウ(・ロンポー)司令官(声・神谷浩史さん)の衝撃シーンがあるなど、とにかく見せ場がギュッと濃縮された怒涛(どとう)の展開だ。かなり情報過多なのだが、スピード感とテンポが小気味よく、キュウレンジャーならではの独特なノリがスパイスとなり、見応えがあった。タイムリミットが設定された物語は緊迫感があり、宇宙という壮大なスケール感も相まってまとまりのある仕上がりになっている。ショウ司令官のカッコよさと、普段の姿からは想像できないロンブー亮さんの悪役ぶりは必見。「劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング」と同時公開。(遠藤政樹/フリーライター)
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