名探偵コナン
#1189「W・アリバイ」
1月17日(土)放送分
今年、誕生20周年を迎えた「デジタルモンスター(デジモン)」シリーズ。1997年6月に携帯ゲームが発売され、現在も次々と新作アニメが制作されている長寿シリーズだ。バリエーション違いも含めて1000体以上ものデジモンをデザインしてきたデザイナーの渡辺けんじさんが監修したイラスト、設定画集「デジタルモンスター ART BOOK Ver.1~5&20th」がバンダイから発売される。渡辺さんに、デジモンの誕生秘話、約20年にわたって愛され続けている理由を聞いた。
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1997年6月に発売された携帯ゲーム「デジモン」は、デジモンと呼ばれるモンスターを育成する。通信対戦でキャラクター同士のバトルを楽しめるのが画期的で、小学生を中心に大ヒットした。テレビアニメ第1弾が99~2000年に放送され、現在も劇場版アニメ「デジモンアドベンチャー tri.」やテレビアニメ「デジモンユニバース アプリモンスターズ」などの新作が作られており、息の長いコンテンツとして親しまれている。
そもそも「デジモン」は、社会現象にもなった「たまごっち」の男児向けとして開発がスタートした。当時、玩具企画開発会社「ウィズ」に所属していた渡辺さんは「たまごっち」のキャラクターも手がけており、「デジモン」でも引き続きデザインを担当することになった。初期の「デジモン」のモンスターのデザインは「たまごっち」や当時、流行していたゲームのキャラクターのように可愛いイメージだったといい、「ART BOOK」にもお蔵入りになったデザインが掲載されている。
初期のデザインは「可愛すぎる」などという意見もあり、変更されることになった。渡辺さんは「急きょ、変更することになったが、時間がなかった。そこで、自分が好きなように描いてみた」と振り返る。渡辺さんはアメコミのファンだったといい、影がはっきりとしているアメコミ風のデザインを描いた。
渡辺さんが手がけたデジモンのデザインは、子供向けのキャラクターとしては異質だったかもしれない。渡辺さんも「子供向けでは今までにないようなデザインになった。初めからぶっ飛んでいた」と話す。一方で、「シルエットを複雑にしないようにしました。塗りつぶしても認識できるようなフォルムで、僕以外の人がイラストレーターになっても描けるようにした。子供がまねしやすいようにしたところもあります」と語るように、普遍性もあったからこそ、約20年にわたって愛され続けているのかもしれない。
デジモンのデザインは格好よさと可愛さを兼ね備えている。さらに、進化した究極体になると、ヒーローのような姿にもなる。渡辺さんは「極端ですよね(笑い)。自分はおもちゃ屋だったので、フィギュアになった時の格好よさも考えていました。そもそも、僕はマンガ家になりたかったんですよ。マンガがアニメ化され、立体物が発売される……というのが夢でした。だから、立体物を意識しているところもあります」と明かす。
渡辺さんは1000体以上ものデジモンを描いてきたが、「僕は裏方」という思いがあるという。「デジモンはスタッフみんなでアイデアを出したり、ファンからキャラクターの募集をしながら増えてきた。自分だけでやっていたら、とっくに枯渇していますよ」と話す。
約20年にわたってデジモンを描き続けたが、「こうしなきゃ!とは意識していません。ずーっとやり続けただけですよ。ただ、継続していくことの重みは感じますね」と語る渡辺さん。「ART BOOK」は、「ここまで、まとまっている資料はないですし、初公開のものもあります」というように、渡辺さんが生み出してきたキャラクターを一覧できる貴重な資料となっている。
「デジモン」の今後について、渡辺さんは「ファンが2、3世代と続いていけばいいのですが……。若いスタッフを育てながら、スタッフも2、3世代となってもいいですよね」と思いをはせる。渡辺さんの今後の活躍が期待されるが、「ART BOOK」が“バイブル”となり、次の世代にその魂が引き継がれていくことも期待したい。
「デジタルモンスター ART BOOK Ver.1~5&20th」はA4判、200ページで、価格は4860円。バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」で19日午後11時まで予約を受け付けている。12月に発送予定。
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