俳優の阿部寛さんが、2018年公開予定の時代劇映画「のみとり侍」(鶴橋康夫監督)で主演を務めることが12日、明らかになった。阿部さんは、飼われている猫のノミ取りと、「女性に愛を届ける」ことを意味する“のみとり”を裏稼業にしている侍を演じる。「後妻業の女」(16年公開)などで知られる鶴橋監督の最新作。
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原作は歴史小説家・小松重男さんの短編集「蚤(のみ)とり侍」。阿部さんはエリート藩士ながら、藩主の機嫌を損ねてしまったため、江戸の裏稼業である猫のノミ取りを命じられる小林寛之進を演じる。映画は、現代でも通用する義理や人情が中心のコメディーとなる。
阿部さんは、映画の印象について「『のみとり侍』というタイトルを聞いただけで、ほろっとわくわくしたし、出てくる登場人物たちが、一人一人が人間味豊かで、クスっと笑えて、泣ける脚本だなと思いました」と語っている。鶴橋監督の作品には初参加で「ずっとご一緒したかったので、こうして『のみとり侍』としてオファーいただけたことは、夢がかなったかのようでうれしい」と話している。
寛之進が初めて“のみとり”をする相手のおみねを寺島しのぶさんが演じるほか、豊川悦司さん、斎藤工さん、風間杜夫さん、大竹しのぶさん、前田敦子さん、桂文枝さんらも出演。
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