男子テニスの錦織圭選手のコーチとして知られるマイケル・チャンさんが29日、東京都内で開催されたWOWOWの番組「マイケル・チャンのテニス塾」の公開収録イベントに登場した。チャンさんは、右手首をケガしている錦織選手の復帰について「復帰時期は話し合いをしていますが、急ぐことはしていない」と話し、回復を最優先にしていることを明かした。

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　チャンさんは現在の錦織選手について、リハビリをしている状態と説明し、「精神的には良い状態で、今は休める時期なのでしっかり休んでほしい」と話した。また錦織選手がトレーニングを始めたいと言っているところをあえてストップをかけているという。ケガについては「最初に思ったときほど、状態は悪くなかった」と説明した。

　チャンさんは、1989年の全仏オープンで、男子シングルスの史上最年少となる17歳3カ月で優勝した元プロテニスプレーヤー。現役時代の世界ランキングは最高2位で、2003年に引退し、13年から錦織選手のコーチをしている。

　同日開かれたイベントで、チャンさんは錦織選手のコーチに就任して、最初に教えたのがサーブであることを明かした。サーブのコツについて「サーブがうまくなるには、トスがうまくなることが大事」「トスをするとき、ボールにスピンをできるだけかけてはいけない」などと、サーブの“極意”についてアドバイスした。また「一流選手と良い選手の違いは集中力。集中力を切らさないことが大事」と話していた。

　「マイケル・チャンのテニス塾」は、今年の3月からWOWOWで不定期で放送中のテニスの指導番組で、WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信している。今回のイベントの様子は、「WOWOWメンバーズオンデマンド」で10月中旬から配信される予定。また「楽天ジャパンオープンテニス」が10月1日からWOWOWプライム、WOWOWライブで放送される。