女優の森川葵さんが18日、東京都内で行われたNHKのドラマ「許さないという暴力について考えろ」の会見に登場した。同ドラマは、小説「火花」で芥川賞を受賞したお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんが初めて脚本を担当したオリジナル作で、森川さんは「今回は(脚本を)ゼロから新しく書いてもらった作品なので、読むのがすごく楽しくて」と脚本の感想を明かし、「一冊の小説、又吉直樹さんの新作を読ませていただいてる感覚でした」と笑顔で語った。
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ドラマは、「許さない・不寛容」をテーマにした作品で、東京・渋谷が舞台。渋谷の街の本質を取材しようとするテレビディレクター・中村(森岡龍さん)と、服飾デザインの専門学校に通い流行の服を追い求める日々に葛藤するチエ(森川さん)の姿が同時進行で描かれる。会見には森岡さん、宮本信子さんも出席した。
自分に自信が持てないチエ役の森川さんは、「自分自身も、自分に自信が持てなかったり、自分の出た作品を『すごくいいよ』って毎回人に言える自信が持てなくて。お芝居を『いいね』って言ってくれる方がいても、『いや、そんな』って自信が持てなかった」と告白。「でも脚本を読んで、自分に自信が持てないって、周りに嫌な思いをさせることに気づいた。自分に自信を持って、自分を許してあげることってすごく大切で、それによって道が切り開かれていく気がしたので、役を通して自分のことをもっと許してあげようって思いました」と語った。
森岡さんは、又吉さんの脚本について「ページをめくるたびにコントというか、お笑いの要素があって。めくるたびにクスッと笑ってしまう。すてきなせりふや印象的なエピソードが並んでいて、すてきな台本でした」と話し、宮本さんは「又吉さんの知的な、攻撃的な、しかし優しい、そういうことが詰まっている台本だと思いました」と語っていた。
「許さないという暴力について考えろ」は、NHK総合で26日午後10時放送。
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