注目の新譜:柴咲コウ「KO SHIBASAKI ALL TIME BEST~」 音楽活動15周年記念ベスト2作

柴咲コウさんのアルバム「KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詩(うた)」のジャケット
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柴咲コウさんのアルバム「KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詩(うた)」のジャケット

 女優で歌手の柴咲コウさんが、歌手デビュー15周年記念のオールタイム・ベストアルバム「KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詩(うた)」(ユニバーサルミュージック)と「KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詠(うた)」(ビクターエンタテインメント)の2作を20日にリリースした。

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 「詩」は、2002年7月発売のデビュー曲「Trust my feelings」をはじめ、映画「黄泉(よみ)がえり」(03年公開)のオリジナル主題曲で、本人が劇中で扮(ふん)したシンガー「RUI」名義の「月のしずく」、04年放送のTBS系連続ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」の主題歌「かたち あるもの」、福山雅治さんとのユニット「KOH+」の「KISSして」「最愛」など、14年発売の「ラブサーチライト」までのシングル曲、配信シングルをリリース順に収めた2枚組み。

 「詠」は、14年発売のレーベル移籍第1弾シングル「蒼い星」や椎名林檎さん作詞・作曲の「野性の同盟」、新曲「いざよい」のほか、星野源さんの「夢の外へ」、NOKKOさんの「人魚」、松任谷由実さんの荒井由実時代の名曲「ルージュの伝言」などカバー曲も数多く収録されている。本人が選曲した。

 「月のしずく」「かたち あるもの」に代表されるように、アンニュイなたたずまいやボーカルの雰囲気、文学的な表現の歌詞で、寂しさや孤独感といった楽曲の世界観を表現。シンガーとして、存在感を強く印象づけた柴咲さん。今回のベスト盤は、そのイメージにとどまらないハードなロックチューン「ラバソー ~lover soul~」や打ち込みサウンドを多用した「ラブサーチライト」、小田和正さんからの提供曲や奥田民生さんとの共作曲、他のアーティストのカバーなども並び、あらゆるタイプの曲を歌う自由度の高さと懐の深さを感じさせる。歌手としてのトライアルの軌跡が詰まった2作品だ。

 アルバム「KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詩」は全32曲入りのCD2枚組みで3500円(税抜き・以下同)、「KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詠」は全16曲入りで2800円。(水白京/フリーライター)

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