「それいけ!アンパンマン」のドキンちゃんや「ドラゴンボール」シリーズのブルマ役などで知られ、昨年11月に急死した声優の鶴ひろみさんのお別れ会「鶴ひろみを送る会」が13日、東京・青山葬儀所でしめやかに行われ、参列した声優の野沢雅子さんが取材に応じた。アニメ「ドラゴンボール」シリーズの悟空役などで共演した鶴さんの早すぎる死を惜しんだ。
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野沢さんは「『ドラゴンボール』で、私と仕事がしたかったって言ってくれたんですよね。ブルマとの出会いからドラゴンボールって始まった。30年間一緒にできたって、私にとってとっても幸せだったなって。いい後輩を持って私も幸せだったなって……」と感謝。最後に、悟空の声で「オッス、オラ悟空だ。ブルマ、いっぺえいっぺえ、そっちで楽しんでくれよな!」と呼びかけた。
野沢さんは「何にもしてあげられなかった私が情けなくて。何とかできなかったのかなと思うんだけど。テレビから流れてきた字をパッと見たとき、何が何だか分からなかったんですよ。何が起こったの? と気づいたら、もういないわけじゃないですか」と早すぎる死を悲しみ、「もったいないです、早すぎる。これからですよ、今一番芝居に対して脂が乗り切ってきたところだから、これからもっともっと良くなるのに」とコメント。鶴さんの人柄については「物事をはっきり言う人。でも人を傷つける発言はしないし。決して女、女してなくて、さっぱりしていて。言いたいことはパチッというし。いやらしい言い方じゃなくて皆さんのことを考えていろいろ言ってくれる。大好きだった」と語っていた。
「鶴ひろみを送る会」には、ほかに「それいけ!アンパンマン」のアンパンマン役の戸田恵子さん、ばいきんまん役の中尾隆聖さん、チーズ役の山寺宏一さんら約400人が参列した。
鶴さんは1960年生まれ、神奈川県出身。「それいけ!アンパンマン」のドキンちゃんや「ドラゴンボール」シリーズのブルマ、「きまぐれオレンジ☆ロード」の鮎川まどかなどさまざまな役柄で知られ、情報番組「NEWS23」のナレーションも務めるなど幅広く活躍した。2017年11月16日に大動脈解離のため、57歳で死去した。
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