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コミックス・ウェーブ・フィルム:「君の名は。」の制作会社の新作が今夏公開 中国舞台の青春アンソロジー

アニメ
コミックス・ウェーブ・フィルムの新作アニメ「詩季織々」のビジュアル (C)「詩季織々」フィルムパートナーズ

 劇場版アニメ「君の名は。」「秒速5センチメートル」などの新海誠監督作品で知られるアニメ制作会社「コミックス・ウェーブ・フィルム」(CWF)の新作アニメ「詩季織々(しきおりおり)」が、今年夏に公開されることが27日、分かった。中国の3都市を舞台にした、青春アンソロジーが描かれる。

 「詩季織々」は、「陽だまりの朝食」「小さなファッションショー」「上海恋」の三つの短編からなる。「陽だまりの朝食」は中国のイシャオシンさん、「小さなファッションショー」はCGチーフとして新海作品に関わってきた竹内良貴さん、「上海恋」は中国のリ・ハオリンさんが監督を務める。ハオリンさんは、約10年前に「秒速5センチメートル」を見て以来、新海監督に憧れており、CWFにオファーを送り続けたことにより同プロジェクトが始動したという。「詩季織々」の総監督はハオリンさんが務める。

 以下、各監督のコメント

 ◇リ・ハオリンさん

 人の一生は一瞬で過ぎ去り、人は何かを忘れ、誰かと別れ、離れていってしまう。そんなはかなく消えゆくものを、美しい映像としてずっと残したいと思いました。舞台となる上海の石庫門は、1980年代に生まれた私たちの世代には“実家”のような存在です。狭い中で、家族の距離は近く、温かい。しかし、時代とともに、人がいなくなり、石庫門は徐々に取り壊されています。幼少期、いつまでもその家に家族一緒に暮らしていくと思っていたのに、いつしか離れ離れに、そして永遠に別れることになる。そんな“実家”への感情は“初恋”に似ていると思いました。「上海恋」ではアニメーションという言葉を通して、それらの感情を皆様にお届けできれば幸いです。

 ◇竹内良貴さん

 この作品を作るにあたり、中国の広州の街中を歩き回りました。近代的な真新しいビルが建ち並び、かと思えば昔ながらの町の風景もそこかしこに息づき、それらがものすごい速さで変化していくという、まさに時代の変化を絵に表したかのような光景がそこにはありました。そこで暮らす人々はどのような思いを抱いて生活しているのでしょうか。さまざまな人たちがいると思います。幸せな人、つらい人、未来に希望を抱く人、あるいは流されて生きている人もいるかもしれません。いろいろと想像することができると思います。この僕の作品は服をキーにして姉妹の関係性の変化を描いていますが、それを通して何か感じ取れるものが見終わった後に残ってくれれば幸いです。

 ◇イシャオシンさん

 これまで実写作品を手掛けてきた私にとって、初のアニメーション監督作品です。原作は、私が6年前に書いた短文です。当時の私は田舎から北京に来たばかりで、頼れる人も、友も、仕事の目標もありませんでした。ある寒い冬の夜、あまりの寂しさから、故郷を思い、祖母や家族との懐かしの味とその思い出を物語にしました。その作品は共感を呼び、映画化の提案も多くいただきましたが、今回、縁あってこの企画のお話をいただいた時に、この原作でアニメに初挑戦しようと決めました。唯一残念なことは、祖母に捧げた作品だったのですが、完成する2カ月前に祖母が亡くなり、その目で見てもらえなかったことです。ただ、天国にいる祖母も、ほほ笑んでくれると信じています。

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