女優の常盤貴子さんが、「この世界の片隅に」でも知られるこうの史代さんのマンガ「夕凪の街 桜の国」が原作のドラマ「夕凪の街 桜の国 2018」(NHK総合)で主演を務めることが28日、明らかになった。ドラマは原作の設定を2018年に置き換え、オリジナルストーリーを加える。常盤さんは、出版社で編集者として働く石川七波を演じる。
ウナギノボリ
ついにクライマックス!「不適切にもほどがある!」
川栄李奈さんが13歳の時に被爆した平野皆実を演じるほか、小芝風花さんや平祐奈さん、工藤阿須加さん、浅利陽介さん、谷原章介さん、柏原収史さん、佐川満男さん、キムラ緑子さん、橋爪功さんが出演する。
「夕凪の街 桜の国」は、原爆に翻弄(ほんろう)された女性と家族がひたむきに生きる姿を描いたマンガ。04年度の文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞に選ばれ、07年には実写映画化された。累計発行部数は45万部以上。
ドラマは、出版社で編集者として働く石川七波が、家を出て行った父・旭を追いかけ、広島を旅する中で、旭の姉で13歳の時に被爆した平野皆実の悲劇を知ることになる……というストーリー。昭和30(1955)年と現代のそれぞれの時代を生きる2人の女性の物語が描かれる。NHK総合で8月6日午後7時半~8時43分に放送。
発売当時、友達と「映像化したらすてきだねぇ」と話していた、その作品にまさか自分が関われるとは、思ってもみませんでした。大好きなこうの史代さんの世界に自分が入れることは、喜びと、恐れ多い気持ちとの間で行ったり来たりしていますが、原作のファンだから感じられることがあるのかも、と、参加させていただくことにしました。実は私、これまでの人生で広島市内に行ったことがありません。そのことがずっと心に引っかかりながらも、「いつの日か」と、その気持ちを置き去りにしてきました。私と同じような人たちにとって、このドラマが、広島に生き、守ってきた人々とをつなげるバトンになれたら、と願うばかりです。
今回お話をいただき、とてもありがたく思っています。戦争を経験したことのない世代の私が、役で戦時を経験することができるのは貴重なことなので大切に演じようと思います。実際に広島に行って、原爆ドームや平和記念公園、資料館を見たときに自分が感じた感情や、戦争を体験した方の気持ちを役で表現できるよう精いっぱい頑張ります。
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